川の中で助けを求める人 水を求めてたどりついた人

服をボロボロに焼き、直射を受けた皮膚は、じゃがいもをゆでた時の皮のようによれよれに皮も身も耳も手もぶらさがり、頭髪は帽子のあとを残して、ノッペラボウの赤身の顔に見開いたままの目、赤むけのくちびる、背の皮をきれいにむいて、赤身からほとばしる血。時間がたつにつれて死の近くなる人たちが水を求めて虫の声をふりしぼる。水をあげるとむさぼり取るように飲み、安心して息を引き取った。



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