アメリカが第2次世界大戦中、日本に投下した原子爆弾は、核兵器の威力を世界中に誇示した。その後東西冷戦体制の中で、核開発競争は激化し、アメリカに続き旧ソ連・イギリス・フランス・中国の各国が原爆実験に成功し、核兵器は世界へ拡散していった。こうした核兵器開発競争は、地球を破壊し人類を滅亡させるに余りある核兵器の製造・蓄積と、核実験による地球環境の破壊、さらに核実験場周辺に多数の被曝者を生み出した。さらに、1998年5月、インド、パキスタンが相ついで核実験を行ったことにより、世界は核兵器保有国がさらに増えていくこともあり得る危険な局面を迎えている。

アメリカの
核開発
1939年 8.02. アインシュタイン書簡
10.21. 第2次世界大戦に突入したドイツに原爆開発で先んじられることを恐れ、ウラニウム諮問委員会発足
1942年 8.13. 軍部主導によりマンハッタン計画発足
1944年 9.18. ハイドパーク協定
1945年 7.16. ニューメキシコ州アラモゴードで原爆実験に成功
8.06. 広島に原子爆弾投下
8.09. 長崎に原子爆弾投下
1952年 11.01. マーシャル諸島エニウェトク環礁で水爆実験に成功
1997年 7.03. 臨界前核実験を実施
(以降2001年12月までに15回実施、ロシアも同様の実験を実施していることを発表している)
2002年 2.14. イギリスと共同で臨界前核実験を実施
 
旧ソ連の
核開発
1949年 8.29. セミパラチンスク核実験場で原爆実験に成功し、アメリカの原爆独占を終結させる
1953年 8.12. 水爆実験に成功
 
イギリスの
核開発
1940年 原爆生産の可能性を検討する科学者委員会が設置される
1943年 アメリカのマンハッタン計画に参加
1946年 原子力研究所を設立し、独自の原爆開発計画を推進
1952年 10.03. オーストラリアのモンテベロ島で原爆実験に成功
1957年 5.15. クリスマス島で水爆実験に成功
2002年 2.14. アメリカと共同で臨界前核実験を実施
 
フランスの
核開発
1957年 ソ連の核ミサイル誕生により、自国の安全保障のため、ド・ゴール大統領の下、核開発に着手
1960年 2.13. サハラ砂漠で原爆実験に成功
1968年 8.24. 水爆実験に成功
1995年 9.00. 南太平洋での核実験を再開(以降、1996年1月までに6回実施)
 
中国の
核開発
1958年 旧ソ連の協力により原子炉を運転開始
1959年 中ソ協定破棄後、独力で核開発に着手
1964年 10.16. 中国西部地区で原爆実験成功
1996年 6.00. CTBT採択前のかけこみ核実験を実施
1967年 6.17. 水爆実験に成功
 
インドの
核開発
1974年 5.18. ポカラン砂漠で原爆実験に成功
1998年 5.11. 熱核反応装置(水爆に相当)実験に成功
 
パキスタンの
核開発
1998年 5.28. チャガイで原爆実験に成功