第2次世界大戦から数年を経ずして、アメリカと旧ソ連を中心にした東西両陣営により、世界は分極化した。これは、資本主義と社会主義という二つの異なるイデオロギーを信奉する米ソ両国を頂点とするブロックの対立に起因する。この異なる社会体制間の対抗関係を指して「冷戦」という。通常その確立はトルーマン・ドクトリンに求められる。
 対立は加速度的に進み、両陣営は核抑止論に基づく核軍拡競争を行った。そしてその結果、互いに相手を破壊して余りある核戦力を蓄積しただけではなく、全面核戦争が起これば全人類が滅亡する危機を生み出した。
 今こそ人類は、核抑止論を放棄して、共生を探求する時代に入らなければならない。
核兵器使用の危機~アメリカが核兵器使用を検討した事件
 
1946年 3月 イラン国内に駐留するソ連軍に対して
11月 ユーゴスラヴィアの米国機撃墜事件に対して
1948年 4月~6月 ソ連による西ベルリン封鎖に際して
1950年 6月 朝鮮戦争の勃発に際して
1953年 8月 朝鮮戦争の戦況悪化に対して
1954年 4月~5月 ベトナム戦線のフランス軍への原爆提供申し入れ
8月 中国の台湾解放の意図に関連して
1956年 10月 第2次中東戦争(スエズ危機)に際して
1958年 7月 イラク軍事クーデターと台湾海峡危機に際して
1959年 5月 ベルリン問題に関連して
1961年 6月 同上
1962年 10月 キューバ危機に際して
1968年 1月 米艦船プエブロ号の北朝鮮だ捕に際して
2月 ベトナム戦争(ケサン攻防戦)に際して
1969年 11月 ベトナム戦争の激化に際して
1970年 9月 シリアのヨルダン領内への侵攻に対して
1973年 10月 第4次中東戦争の戦局打開のために
1980年 1月 イラン危機の打開に関連して
1991年 1月 湾岸戦争でのイラクの化学兵器使用を想定して