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ヒロシマの風 3



8月のヒロシマはいつも暑く、活気にみちています。ただ、今年は特別の年になりそうです。核兵器廃絶に向けて勝負のかかった頑張り時で、世界もそれを知っているからです。8月に入ってから6日まで、広島には世界中からたくさんの人が集まり、イベントも目白押しです。

8月1日には、広島市と朝日新聞社が主催する国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道」〜2010年NPT再検討会議に向けて〜が開催され、米国で平和活動を実践している若者がその思いを語り、米国の平和運動を率いるリーダーの一人であるブルース・ギャニオン氏が基調講演を行います。さらに、核問題の専門家などによるパネル討論においては、国際社会における核兵器廃絶の取組みや、広島・長崎が果たすことのできる役割などについて議論されることになっています。

広島平和記念資料館では、8月3日から8日まで被爆証言講話会(日本語、英語)を開催します。自由参加です。あらためて1945年8月6日のできごとに向き合ってみてはいかがですか。また、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、8月5日と6日に被爆体験記朗読会を開催します。英語による朗読もありますので、自由にご参加ください。(詳しくは「資料館トピックス」へ)

愛と平和を考えるラブ・アンド・ピース・ラウンジは8月5、6日にオープンし、長崎のバンド「タツマキ」が平和の歌を演奏するなど、さまざまなプログラムが予定されています。式典参加者のために無料で開放されるピース・キャンプは8月4日から7日まで利用できます。(問い合わせ先:広島平和文化センター総務課)

そしてこのめまぐるしい8月初めの日々は、あの非人道的な兵器、原子爆弾が広島に投下されてから64年目を迎える8月6日の平和記念式典で、秋葉市長が世界に向けて「平和宣言」を発表することで圧巻を迎えます。

8月7日から10日まで、平和市長会議は4年に一度の総会を長崎で開催します。この総会を足がかりとして、2020ビジョン・キャンペーンにいっそう拍車がかけられ、来年のNPT再検討会議で「ヒロシマ・ナガサキ議定書」が採択されることを目指して全力で取り組むことになります。

今年4月に米国のオバマ大統領は、プラハで「核兵器を使用したことがある国として、米国には道義的責任がある」とし、「米国は核兵器なき世界の平和と安全保障を追及する」ことを宣言しています。核兵器の脅威からの解放は、世界の大多数の市民や国の願いであり、オバマジョリティの声なのです。

このようにかつてなく、核兵器廃絶への気運が国際的に高まっている一方で、核の拡散や使用の危険性もいっそう高まっています。ですから今、私たちは一丸となって核廃絶の実現を目指すことが何より重要です。どうか、ヒロシマ・ナガサキのメッセージを熱く受け止め、ワン・モア・プッシュで核兵器のない世界を実現できるよう、皆様のできることから実行していただき、人類の安全な未来を築くことができるよう、よろしくお願いします。



(本文は広島平和記念資料館メールマガジンNo.73(2009年8月3日配信)のコラムとして掲載されたものです)

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