国際基督教大学の「広島・長崎講座」現地学習
世界各国からの留学生が被爆地で学ぶ
広島市と長崎市では、被爆者の「他の誰にも同じ思いをさせてはならない」というメッセージに込められた平和への「思い」を学問的に整理・体系化し、 普遍性のある学問として若い世代に伝えるため、世界の大学での「広島・長崎講座」の開設・普及に取り組んでいます。
  こうした中、同講座を開設している国際基督教(きりすときょう)大学の一行が、 昨年11月27日(日)から29日(火)まで、本財団を訪れました。
  参加者は、アメリカに本部のあるロータリー財団により世界各国で選抜され、 国際基督教大学の修士課程で平和研究を専攻しているアメリカ、フランス、アルゼンチン、インドネシア、デンマーク、ベネズエラの留学生20名です。 当地での現地学習は2003年から実施しており、今回が9回目となります。
  1日目は、広島平和記念資料館や平和記念公園を見学し、被爆の実相を学びました。
  2日目は、松島圭次郎(まつしま けいじろう)氏の被爆体験証言を聴講し、 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、原爆を題材とした詩の朗読に耳を傾けるとともに自らも詩を朗読するという体験を通して、被爆者のメッセージへの理解を深めました。
  続いて、広島平和研究所研究員との意見交換では、広島への原爆投下に関する議論と現実、核兵器廃絶及び核の民生利用など、   戦後広島が直面した問題点等について議論しました。 参加者は、それぞれの国の視点から質問し、活発な質疑応答の場となりました。
  3日目は、本財団のリーパー理事長から2020年までの核兵器廃絶に向けた取組ついて話を聞きました。
  2012年2月現在、「広島・長崎講座」は国内41大学、国外16大学の計57大学で開設されています。
被爆体験証言者との記念撮影

(平和連帯推進課)

このページのトップへ ▲

〒730-0811 広島県広島市中区中島町1-2
TEL:(082)241-5246 FAX:(082)542-7941
e-mail: p-soumu@pcf.city.hiroshima.jp
Copyright(C) Since April 1, 2004. Hiroshima Peace Culture Foundation