オーストラリアで初のヒロシマ・ナガサキ原爆展を開催
平成23年10月14日から11月16日までの約1ヵ月間、オーストラリア北部にあるクィーンズランド州ケアンズ市で、「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を開催し、5,000人以上が来場しました。
  ケアンズ市では、2010年4月の平和市長会議加盟を記念し、これを市民に広報するため、このたびの原爆展開催を企画しました。 オーストラリアでは初のヒロシマ・ナガサキ原爆展の開催となりました。
  11月19日から27日まで、リーパー本財団理事長、被爆体験証言者の葉佐井博巳(はさい ひろみ)さん及び職員2名をケアンズ市へ派遣し、 原爆展の公式オ―プニングセレモニーや記念フォーラムへ参加しました。
展示会場の様子
  ケアンズ市のヴァル・シエール市長は、財団関係者の訪問を歓迎して、 「世界平和と核兵器のない世界への支援を表明する世界5000都市の市長の1人であることを誇りに思います。 ケアンズは、地元の戦争の歴史を、平和を推進する手段として積極的に利用しています」と語りました。
  10月21日には、原爆展の開会式に続き、開会記念行事として「戦争とは何のためなのか」をテーマとした公開フォーラムが開催されました。 オーストラリアの著名なジャーナリストであるジョージ・ネガス氏を進行役とし、ケアンズ市長、リーパー理事長をはじめ、葉佐井さんもスピーカーとして参加しました。
ケアンズ日本語補習授業校で被爆体験証言をする葉佐井さん
  200席が準備された会場は満席となり、夜7時半から10時過ぎまでの約2時間半にわたって熱心な議論が行われました。
  また、10月21日から25日まで、原爆展の関連行事として、展示会場や市内の日本語補習授業校、高等学校などで9回の被爆体験証言を行いました。 どの会場の聴衆も、熱心に葉佐井さんの証言に聞き入っていました。
  ヒロシマ・ナガサキ原爆展は、平成7年度(1995年度)の開始以来、今回を含めて14ヵ国38都市で開催しました。 平和記念資料館では、今後も海外の人々に被爆の実相を伝え、核兵器廃絶に向けた取組を続けます。

(平和記念資料館 啓発課)

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