ロベルト・ユンク生誕100周年記念資料展
「ヒロシマを世界に伝える」―核の被害なき未来を求めて―を開催
  平和記念資料館では、ロベルト・ユンク氏の資料展を、本年2月15日から3月28日まで当館東館地下1階で開催しました。
  ロベルト・ユンク氏は、オーストリアのジャーナリスト・作家(1913年〜1994年)です。 昭和32年(1957年)に初めて広島を訪問したユンク氏は、丁寧な取材で被爆者の苦しみに肉薄(にくはく)して、「灰墟の光―甦えるヒロシマ」(日本語版は昭和36年出版)を(あらわ)しました。 この本は世界的なベストセラーとなりました。 また、佐々木禎子(さだこ)さんと千羽鶴のエピソードが、この本で紹介されたことから、広く世界に知られるようになりました。
  平成25年(2013年)は、ユンク氏の生誕100年にあたることにちなみ、氏の研究者の協力を得て、原爆の脅威(きょうい)を訴え、ヒロシマの原爆被害を世界に伝えたユンク氏の業績を、広島との関わりを中心に紹介しました。
  この資料展では、オーストリアにあるユンク氏の図書館から提供された写真をふんだんに使用したパネル14点を展示するとともに、ユンク氏が昭和35年(1960年)に広島で撮影したドキュメンタリー番組「灰墟の光」(ドイツ、バイエルン放送局・45分)を上映しました。
  見学者からは、「ユンク氏の本がきっかけとなって、サダコさんのことが世界に広まったのですね。」等の感想が寄せられました。

(平和記念資料館 啓発課)

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