ウェブ会議システムによる海外への被爆体験証言
〜被爆の実相を世界に〜
平和記念資料館では、インターネットを通じて海外と広島を結び、被爆体験証言を行うことにより、広く被爆の実相を伝え、核兵器廃絶に向けての国際世論を醸成するため、「ウェブ会議システムによる海外への被爆体験証言」を実施しており、今年度は、核兵器保有国4か国を対象に4回行いました。
  まず7月に、英国・ロンドンの英国議会委員会室と当館を結び、貴族院、庶民院両院議員を含む議会関係者等約80人を対象に、約1時間の被爆体験証言を行いました。 これは、4月に来広した英国議会関係者が、小溝(こみぞ)泰義(やすよし)本財団理事長から紹介された本事業に興味を持ち、企画したことから実現したものです。 聴講者からは「被爆についての鮮明な証言を聴き、恐ろしい場面が目に浮かんだ。心が動かされる経験だった」といった感想が寄せられました。 また、証言終了後の質疑応答では「米国に対する憎しみはあるのか」といった質問や意見が出され、参加者の関心の高さが感じられる有意義な会議となりました。
  続いて8月には、米国・ラスベガスの国立核実験博物館の来館者を対象に原爆による被害やその後の生活について伝えました。
  9月には、インド・ウッタラーカンド州ハリドワールの中・高校生約30人を対象に実施し、生徒たちは、被爆体験証言に聴き入っていました。 証言終了後には、お礼として、平和を願う歌を披露してくれました。
  また本年1月には、ロシア・ゼレノゴルスクの高校生約80人を対象に被爆体験証言を行い、「被爆の状況がよく分かった」との意見などが出されました。
  当館は今後もウェブ会議システムなど様々なツール・媒体を活用し、積極的に国内外へ被爆の実相を伝えます。
英国議会関係者に対して被爆体験証言を行う被爆体験証言者

(平和記念資料館 啓発課)

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