第13回広島市民平和友好訪中団の派遣
中国人民平和軍縮協会(以下、平縮会という)は、平和及び軍縮を推進する中国の全国的組織です。
  本財団と平縮会とは、昭和63年(1988年)に第1回広島市民平和友好訪中団一行が北京(ぺきん)等を訪問して以来、27年間に亘り相互訪問を続けています。 13回目となる今回の訪中では、本財団理事で広島市立大学広島平和研究所の吉川(きっかわ)(げん)所長を団長とする本財団の一行6人が、11月22日から11月27日の日程で北京市、南京(なんきん)市及び上海(しゃんはい)市を訪問しました。 主な用務は次のとおりです。
11月23日(月)
  北京市で、平縮会の朱鋭(Zhu Rui)秘書長ほか関係者と日中関係に関する意見交換や今後の両団体の交流について協議を行い、青少年を中心に戦争の惨禍を人々に伝えること、世界の全ての国が平和になること、核兵器並びに大規模殺傷兵器の完全な廃絶が大事であるということで意見が一致しました。

11月24日(火)
  中国人民抗日戦争記念館を視察しました。 同館は、戦争の悲惨さだけではなく、戦後の日中国交正常化や両国の交流に関する展示や世界平和への祈りに関する展示もしており、多くの見学者が訪れていました。

11月25日(水)
  南京市の侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館を視察し、中国側から見た南京事件について理解を深めました。

11月26日(木)
  上海市の上海四行倉庫抗戦記念館を視察した後、上海市の関係者と協議を行いました。 人と人同士、国籍を超え、平和を創造するために今後も交流を続けていくことが重要であるという意見を共有することができました。
  その後、復旦(ふくたん)大学日本研究センターを訪問し
第13回広島市民平和友好訪中団

吉川(きっかわ) (げん) 本財団理事、広島市立大学広島平和研究所所長

丹羽(にわ) 太貫(おおつら) 本財団評議員、放射線影響研究所理事長
岸田(きしだ) 弘子(ひろこ) 本財団被爆体験証言者
白石(しらいし) 多美子(たみこ) 本財団被爆体験証言者
藤井(ふじい) 恵美(えみ) 本財団平和連帯推進課主査
向井(むかい) 高市(たかいち) 本財団平和連帯推進課主査

賀鈞(He Jun)副会長(左から3人目)ほか平縮会関係者と親交
を深めた吉川団長(左から2人目)ら
ました。 教授や学生10名に対し、本財団の被爆体験証言者である岸田(きしだ)弘子(ひろこ)団員及び白石(しらいし)多美子(たみこ)団員が通訳を介さず日本語で被爆体験を証言するとともに、意見交換を行いました。 学生達は熱心に聞き入り、被爆直後の様子や、被爆後の偏見や差別の程度に関する質問があり、非常に有意義な交流となりました。

日本と中国の間には、歴史認識をめぐり様々な問題がありますが、事実を正確に(とら)え両国の関係発展に冷静に取り組むことが重要です。
  今回の訪中では、日中関係の悪化を憂慮する発言や日本に対する友好的な言葉が多く聞かれ、民間交流の意義を感じる機会となりました。 今後は、交流をより継続的に有意義にするため、両国の学生等若者同士の交流が必要であると考えています。

(平和連帯推進課)

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