平和文化 No.191_14 中・高校生ピースクラブ被爆ピアノコンサートを開催

中・高校生ピースクラブ
被爆ピアノコンサートを開催

広島市と本財団は、平成１４年度から、２１世紀を核兵器や戦争のない「平和な世紀」とするために、自ら平和の推進に取り組む人材を育成することを目的として「中・高校生ピースクラブ」を設けています。
　　平成２７年度は中学校１年生から高校３年生までの３０人が参加し、広島平和記念資料館の見学や平和公園内の慰霊碑などの学習、被爆体験証言者の方からお話を聴くなどして、被爆の実相を学ぶとともに、他の自治体の小・中・高校生との平和学習会や長崎市での青少年ピースフォーラムへの参加など、同年代の若者との交流などを通して平和の大切さを発信してきました。
　　１１月２３日（月・祝）には、より多くの人に原爆・平和に関心を持ってもらうため、広島駅南口地下広場で４回目となる被爆ピアノコンサートを開催しました。
　　ピースクラブの参加者が約２か月をかけて企画し、チラシの制作やコンサートの出演交渉なども行いまいした。コンサート当日、ピースクラブ参加者２４人に加え、市内の学校に通う中・高校生約７０人が、ピアノのソロ演奏のほか、吹奏楽や合唱など日頃の練習の成果を発表しました。会場には約３００人が訪れ、最後に、参加者全員で音楽グループ「ゆず」の「Ｈｅｙ和（へいわ）」を合唱しました。
　　「楽しいひとときを過ごせた」、「これからも若い世代が頑張って欲しい」といった感想が寄せられました。

参加者全員で「Ｈｅｙ和」を合唱

　　また２月７日には、長崎市が養成している青少年ピースボランティア（１５歳以上３０歳未満の青少年を対象に、被爆体験の継承を主目的とし、月に１回程度の平和学習やボランティア活動を実施）の代表１０人とピースクラブの参加者１５人が交流を深めました。
　　まず広島・長崎の被爆体験記を読み、それぞれの被爆の状況などについて感じたことを話し合った後、平和記念公園内の慰霊碑の見学等を行いました。
　　参加者からは、「同じ被爆地の青少年として、これから自分たちでどのように学習を進め、平和を推進していくのかを話す良い機会になった」との感想が寄せられました。

（平和記念資料館　啓発課）

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