米国でのヒロシマ・ナガサキ原爆展の開催
 平成28年度の 「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」 は、昨年度に引き続き、核超大国である米国で、シカゴ市にある 「日本文化会館」 において10月1日から29日まで開催しました。
 会場には、広島・長崎の被爆の実相を説明したパネル30点のほか、動員学徒として作業中に被爆し、犠牲となった中学生の焼けた水筒などの遺品や、佐々木(ささき)禎子(さだこ)さんの折り鶴など、資料17点を展示するとともに、折り鶴を折るコーナーも設置しました。
 10月1日には開会式が行われ、広島平和記念資料館の志賀(しが)賢治(けんじ)館長や、在シカゴ日本国総領事館の柳井(やない)啓子(けいこ)首席領事による挨拶の後、志賀館長、柳井首席領事を始めとする関係者によるテープカットなどが行われました。
 開会式終了後、多くの人が被爆資料や写真パネルに見入っており、来場者の1人は、 「遺品を見て、原爆の非人道性を改めて認識できました」 と、普段目にすることができない資料を直接見ることで、原爆の恐ろしさを心に刻んでいました。
 また、29日の閉会式では、被爆体験証言者である寺本(てらもと)貴司(たかし)さんが、地図や絵などで構成されたスライド資料を効果的に使用して被爆体験証言を行った後、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館所属の(かつら)幾子(いくこ)さんと山本(やまもと)真由美(まゆみ)さんによる被爆体験記の朗読会が行われました。
 来場者は皆熱心に証言や朗読に聞き入っており、終了後には、 「証言を聞き、今後、平和を維持するために取り組んでいくことが重要だと感じました」 との感想も聞かれました。
 オバマ前大統領ゆかりの地シカゴ市において、 「あの日、きのこ雲の下で何が起こったか」 を伝えることができました。
被爆資料に見入る来場者
原爆展会場で折り鶴を折る来場者

(平和記念資料館 啓発課)

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