和文機関紙「平和文化」No.202, 令和元年11月号

被爆体験を語り継ぐため、被爆体験伝承者・被爆体験記朗読ボランティアを全国に派遣しています

 国連が主催する軍縮専門家育成のための「国連軍縮フェローシップ・プログラム」に参加する研修生(フェローズ)を、10月2日(水)から3日間、広島に受け入れました。
 このプログラムは、国連が昭和54年(1979年)から実施している研修事業で、広島では昭和58年(1983年)から毎年受け入れを続け、これまでに受け入れたフェローズは900人を超えました。
 今回は、25か国・地域の若手外交官等27人が参加しました。
 一行は10月2日(水)の広島到着後、平和記念資料館を見学し、原爆死没者慰霊碑への献花を行いました。 歓迎レセプションでは、被爆体験証言者など地元参加者と交流を深めました。 翌3日(木)は、原爆死没者追悼平和祈念館、原爆ドーム等を見学しました。 また、広島市民から被爆の実相を伝える書籍やCD、地元の高校生から銅板で折られた折り鶴の寄贈を受けました。 更に、被爆体験証言を聴講した後、放射線影響研究所を訪れてウーリック副理事長兼業務執行理事から放射線が人体に与える影響について講義を受け、施設を見学しました。
 最終日の4日(金)には、小泉崇(こいずみ たかし)本財団理事長から平和首長会議の核兵器廃絶に向けた取組などについて説明を受けました。
 一行からは、大変感銘を受けた広島訪問であったとの感想が寄せられており、平和記念資料館の見学や被爆体験証言の聴講などを通して被爆の実相について理解を深め、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現という被爆地の思いを共有することができた3日間でした。
被爆体験伝承者の話に耳を傾ける子どもたち

被爆体験伝承者の話に耳を傾ける子どもたち
(令和元年10月24日/福島県いわき市立入遠野(いりとおの)小学校)

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