レポート      
 

『JICAサロン 「余熱の会〜シニア海外ボランティア経験者が
語る派遣国の魅力〜ミクロネシア」』
 
 広島国際会議場・国際交流ラウンジは、(独)国際協力機構(JICA)中国との共催で、JICAサロン「余熱の会〜シニア海外ボランティア経験者が語る派遣国の魅力〜ミクロネシア」を開催しました。
 
開催日時  2016年(平成28年)9月4日(日) 14:00〜15:30
会  場  国際交流ラウンジ(広島国際会議場1階)
  JICAサロン「余熱の会」とは、JICAの海外ボランティアを経験された方々が、派遣された国の風土や文化等を紹介し、その国の魅力を伝えるというシリーズです。南米のチリ(第1回)、アフリカのザンビア(第2回)と続き、第3弾となる今回はミクロネシア編です。
 講師に中尾文拡(なかお ふみひろ)さんをお迎えし、ミクロネシアの魅力について語っていただきました。中尾さんは 2013年から2年間、ミクロネシア・ヤップ島に滞在し、現地の短期大学で溶接工学の指導にあたられました。 
 今回、ミロネシアとヤップ島の魅力について、中尾さんに余すところなく語っていただきました。
   ミクロネシアについて   <ミクロネシア連邦の国旗>
 ミクロネシア」という地名を聞いたことがあっても、詳しくはあまり知られていないのではないでしょうか。ミクロネシア連邦は、太平洋西部、赤道の北半球側に東西に位置し、ヤップ・チューク・ポンペイ・コスラエの4州(4島)と607の小さな島々からなる連邦国家です。国土の総面積は約700kuで、日本でいうと鹿児島県の奄美大島と同じくらいです。周辺にはパラオ共和国、マリアナ諸島(グアムやサイパン島)、パプアニューギニア、マーシャル諸島などがあります。
 公用語は英語ですが、各島にも固有の言語が17言語あります。気候は海洋性熱帯気候で、乾季と雨季があり、平均気温は26-28℃です。主な経済は漁業と農業で、観光にも力を入れています。第二次世界大戦時には日本に占領されていた歴史があり、その当時を伝える戦跡も数多く残されています。
   ヤップについて  <ヤップ島の州旗>
 中尾さんが2年間滞在したヤップ島は、ミクロネシア連邦の西端に位置し、伝統が最も色濃く残る島として有名です。ヤップ本島は4つの島からなり、そのほか約130の離島が属しています。本島は10の自治体で構成されています。各自治体は石畳の小路でつながれているのですが、それぞれが私有地であるため、許可なく立ち入ることができません。
 古くから交通手段としてカヌーを使用し、すぐれた航海術(星座航海術)が発達しました。また、石のお金である石貨が有名で、現在でも結婚式や土地の売買、儀式の際などで使用されています。ヤップの州旗は、このカヌーと石貨を組み合わせたものがモチーフとなっています。
 現在でも身分階級制度があり、伝統衣装にも階級が表されています。また、男性だけの作業場や、女性だけの集会所があり、人々は伝統を継承しながら暮らしています。
 伝統だけでなく、自然もヤップ島の魅力を語る上では欠かせません。青い海と白い砂浜、マングローブの林など美しい自然に恵まれています。また、ブラックマンタに出合える海として、世界でも有数のダイビングスポットになっています。
 一方で、現代の消費文化の波は、ヤップ島の伝統文化にも少しずつ影響を及ぼしています。現在はまさに過渡期にあると言われています。現代社会との調和をはかりながら、いかに島の伝統を守り、継承していくかが、これからの大きな課題と言えます。
 
 以上、実際に現地で暮らしていた中尾さんのご報告だからこそ、その魅力が実感を伴って伝わってきました。参加された方々も、普段あまり聞くことのできない貴重なお話に、熱心に耳を傾けていました。
 短い時間でしたが、新しい世界を知り、理解を深めることのできるまたとない機会となりました。楽しいお話を聞かせてくださった中尾さんに、心よりお礼を申し上げます。また参加者の皆さまも、ご参加いただきありがとうございました。 
 
JICAコーナーのご紹介
 JICA広島市デスクとして、JICAの国際協力推進員が
(公財)広島平和文化センター国際交流・協力課に常駐し
ています。国際交流ラウンジには、JICAイベントや青年
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JICAの活動にご興味のある方は、是非国際交流ラウン
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【主催】 
   公益財団法人広島平和文化センター国際交流・協力課 国際交流ラウンジ
 独立行政法人国際協力機構(JICA)中国
公益財団法人 広島平和文化センター国際交流・協力課
お便りは internat@pcf.city.hiroshima.jp まで
〒730-0811 広島市中区中島町1番5号 TEL(082)242-8879 FAX(082)242-7452
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