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     平成28年度「国際交流・協力の日」レポート
 
 
  国際交流・協力の日   
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 「国際交流・協力の日」は、主に広島市及び近郊で国際交流や国際協力活動をしている
市民団体や企業などが中心となって、様々な事業を企画、実施するイベントです。
2000年(平成12)年度から毎年開催し、今年で17回目を迎えました。

 イベントでは、多文化共生、異文化理解、地球環境、日本の伝統文化体験、平和への取り組みなど、創意工夫をこらした37の多彩な事業を展開しました。

 オープニングセレモニーでは、イベントの開幕を祝い、主催者・共催者代表によるテープカットを行い、その後、国際色豊かな音楽や踊りの屋外ステージや屋台、バザー、活動紹介コーナー、茶道、いけばな体験などを催し、延べ約9,500人の来場者が世界各国の文化に触れ、外国人も日本人も一緒に楽しむ一日となりました。

 また、当日の運営は、日本産業退職者協会広島支部の皆さん、公募による一般参加のボランティアの皆さん、留学生の皆さんにも御協力いただき、イベントを盛り上げてくださいました。
 
 
 
 
 
開催日時  2016年(平成28)年11月20日(日) 10:00〜16:00 
開催場所  広島国際会議場、平和大通り緑地帯、平和記念公園
主  催  公益財団法人広島平和文化センター(国際部国際交流・協力課、国際会議場)、
 独立行政法人国際協力機構中国国際センター、公益財団法人ひろしま国際センター、広島市
協  力  生活協同組合ひろしま、公益社団法人日本産業退職者協会広島支部、広島信用金庫
協  賛  コカ・コーラウエストベンディング株式会社、サンフーズ株式会社、
 全日本空輸株式会社中四国支社、
広島人権擁護委員協議会広島電鉄株式会社、マツダ株式会社
後  援  広島県、広島県教育委員会、広島市教育委員会、中国新聞社、中国放送、広島テレビ、
 広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送
 
 
 参加団体数 69団体 37事業
 
 
 
 
 ■オープニングセレモニー■
 
イベントの開会にあたり、主催者を代表して公益財団法人広島平和文化センターの小溝泰義 理事長より挨拶を行い、その後、主催者・共催者によるテープカットでイベントの幕を開けました。カープのスラィリー、人権イメージキャラクターの人KENまもる君、中区のマスコットキャラクターのなかちゃんも一緒にセレモニーを盛り上げてくれました。  
 
 
 
挨拶をする小溝理事長   テープカット
 
 
 
 
■トークショー「科学界のインディ・ジョーズになるまで」■
 
ダリアA会場でのトークショーでは、ゲストスピーカーに広島大学大学院生物圏科学研究科の長沼毅教授をお招きし、「科学界のインディ・ジョーンズになるまで」を2時間たっぷり語っていただきました。世界各地を飛び回っている長沼先生は、辺境と呼ばれる「いきにくい」場所での生物を研究しています。「いきにくい」とは「行きにくい」と「生きにくい」の二つの意味があるとのこと。そんな極限環境で暮らしている生物の中にはがん予防研究でも注目されているチューブワームという不思議な生き物もおり、来場者はスクリーンに映し出される写真に興味津々の様子でした。長沼先生のお話は、チリやチュニジアの砂漠、ウガンダ山頂の氷河からベネズエラの高地にある洞窟、海底火山に南極、北極、そして地球を飛び出し火星や木星の第二衛星「エウロパ」など、次々と様子の異なる辺境の地が出てきました。どこも「いきにくい」土地であるにもかかわらず、先生のトークからはそういった地へ赴くことの楽しさが真っ先に伝わってきました。来場者からの先生への質問コーナーではたくさんの質問が挙がりました。「行きたくなかったけど行ってよかった所は?」「30代のうちにしておいた方がよいことは?」など、生物研究に留まらず、先生のトークから生き方へのヒントを得ている来場者もいたようです。 
 
 
 
楽しそうに冒険談を語る長沼先生         先生に質問する来場者   
 
 
 
 
■屋外ステージ■
 
今年も、太極拳、サルサ・ダンス、ベリーダンス、ブラジルやラテン音楽の演奏など、国際色豊かな屋外ステージを開催しました。観客を巻き込み一緒に踊るなど国際交流の輪が広がりました。 
 
 
   
       
   
屋外ステージの様子
 
 
 
 
■市民団体等活動紹介コーナー■
 
国際交流ネットワークひろしま加入団体の16団体がブースを設け、それぞれの国際交流・協力活動について紹介しました。来場者は各ブースに立ち寄り、展示写真や展示品、民族衣装着付け体験など興味を持ち、出展者と楽しく交流しました。 
 
 
   
日頃の「国際交流・協力」活動の紹介
 
 
 
 
■世界の料理と民芸品バザー■
 
 国際会議場南側の平和大通り緑地帯では、「ひろしま国際村〜世界の屋台」と称し、19団体が世界の様々な屋台料理を販売しました。また、「国際協力バザー」会場も13団体が各国の民芸品などを販売し、それぞれ多くの来場者で賑わいました。これらの売上は、参加団体の国際協力活動に役立てられます。
 
 
     
世界のバザーと屋台
 
 
 
 
■外国文化・日本文化の紹介と体験■
 
外国文化の体験では、中国結び(中国式組み紐)の体験、タイカービングの体験、イギリスの紙花作り体験、中国の切り絵体験コーナーを催し、日本伝統文化の体験では、毎年外国人に人気の着物の着付けや茶道、いけばなの他にも和紙を使った書道体験、箏の演奏体験のコーナーを催しました。外国人も日本人も、各国の文化を直接体験し、その素晴らしさに触れました。 
 
 
   
     
   
 
 
以上のほか、イベント会場をまわってクイズに答えるとプレゼントがもらえるワールドたんけんラリー、親子で楽しめる地球ひろばやユニセフすごろく、外国人のためのVISA無料相談会、広島市の姉妹・友好都市を紹介するコーナー、中国新聞ジュニアライターの活動紹介コーナー、国際交流・国際協力に関するセミナーや報告会など、各会場は大いに賑わっていました。 
 
 
   
         
   
 
 
 ボランティアで手伝ってもらった皆さんから、「たくさんの方が来られて、楽しんでいただけてうれしかった」、「活動を通してより世界の国々のことを知ることができ、楽しく活動ができた。」、「日本人だけでなく外国人の方も足を運んでくれてうれしかった。」との言葉を多くいただき一緒にイベントを盛り上げてくださいました。  
 
 
   
 
 
 
 
※次回は、2017(平成29)11月19日(日)広島国際会議場ほかを会場に開催を予定しています。 
 
 
 
 
     
 
 
 
 
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