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平成29年度日本語ボランティア養成講座(下期)レポート |
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様々な国籍の外国人市民が増加し定住化が進む中、外国人市民が
地域住民との交流を深め、コミュニティ活動へ参加・参画できる
ようにするための環境づくりが必要となっていますが、日本語教
室は、外国人市民の日本語学習支援にとどまらず地域住民との交
流の場となっています。
地域日本語教室ボランティアの養成のために、主にこれからボ
ランティア活動を始めようと考えている人を対象とした全5回の
講座を開催しました。 |
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● 参加人数:30人(定員20名) |
● 会場:広島国際会議場3階研修室 |
● 主催:公益財団法人広島平和文化センター |
● 日時・内容: |
回 |
日 時 |
内 容 |
講 師 |
1 |
1月25日 木曜日
13:00~15:00 |
日本語学習支援の基礎 1
日本語学習体験談 |
三島 佳代子
日本語教師
清水 レイデ |
2 |
2月 1日 木曜日
13:00~14:30 |
日本語学習支援の基礎 2 |
三島 佳代子
日本語教師
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3 |
2月 8日 木曜日
13:00~14:30 |
日本語学習支援の基礎 3 |
三島 佳代子
日本語教師
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4 |
2月15日 木曜日
13:00~14:30 |
日本語学習支援の基礎 4 |
三島 佳代子
日本語教師 |
5 |
2月15日 木曜日
15:00~16:00 |
日本語教室の紹介・交流会 |
荒瀧 雅子
にほんごくらぶ
小林 佳代子
牛田日本語教室
佐藤 雅子
はるかぜ日本語ボランティア
野内 百合子
みんなの日本語教室
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全5回の講座の全ての回において、9割を超える出席率で、受講者は熱心に日本語ボランティア活動の基礎を学びました。 |
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第1回目は、はじめに互いの自己紹介をしました。自己紹介を通して、自分から話しかけることや、話しやすい明るい雰囲気作りを心がけるというボランティアの心得を学びました。次に日本にはどのような外国籍の人たちが何を目的に来ているのかについて学び、多様な外国籍の人たちを迎える日本語教室では、どのようなことができるのかについて、グループで話し合いました。
そして、清水レイデさんによる日本語学習体験談では、来日当初の苦労や、異文化・習慣の中で生活をすることの難しさや、「察する文化」から生まれる日本語の使い方への戸惑い、またその中で出会った日本語ボランティアとの思い出など、体験談を通して、学習者の立場にたった支援について考える機会となりました。
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第2回目は、発声練習から始まりました。正しい発音で、ゆっくり丁寧に話すことを心がけました。学習者のお手本となるような、「美しい日本語」を話す努力をする心得について学びました。続いて、国語と日本語の違いを学び、さらに日本語文法の基礎に触れました。動詞や形容詞の分類や助詞の使い分けなど、日本語が母語である場合には、普段意識をしないで使いこなしている日本語の文法の難しさや奥深さを知りました。
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第3回目では、「やさしい日本語」について学びました。です・ます調で、短い文で、わかりやすく、ゆっくりと話すことなど、「やさしい日本語」の基本を確認しました。普段使われている日本語を、「やさしい日本語」に書きかえる練習も行いました。またグループで、「やさしい日本語」で自己紹介をしたり、日常会話文を言い換えたりする練習をしました。ボランティアの心得として、意識して「やさしい日本語」を使うようにすることを学びました。
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第4回目は、異文化コミュニケーションについて考えることから始まりました。ほめられたときの対応やしかり方、時間の感覚や相手との距離のとり方、そして社会の性質などを、他の国と比較しながら客観的にみることで違いを確認しました。日本特有の文化や感覚を認識し、異なる考え方や文化を受け入れるオープンな心を持つ大切さを学びました。さらに、自分の意見を挟まずに相手の意見をひたすら聞くというペアワークを通して、聞き上手になることの効果を実感しました。また後半では、絵カードを使った初級日本語の教え方を学び、グループで実践しました。最後に、日本語学習支援の基礎のまとめとして、今まで学んできたことをふりかえりながら、日本語ボランティアとしての心得を皆で再確認しました。
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最終回の第5回目では、現在ボランティアを募集している市内の日本語教室の代表者が集まり、教室の紹介を行いました。現在、日本語教室で活動しているボランティアの方々と直接話しをすることで、実際の教室の様子やボランティア活動について、具体的なイメージを持つ機会となりました。今後の活動の希望調査では、回答者全員が、今後日本語ボランティアとして活動したいと回答しました。
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