●テーマ
平和について考える
●内 容
 私たちは、原子力発電所の事故で福島県双葉郡浪江町から避難して参りました。現在は二本松市で学校を再開し、浪江小学校と津島小学校の児童が一緒に学習しています。東日本大震災に際しましては、全国各地から多くの心温まる励ましの言葉やご支援をいただき、誠にありがとうございました。

 さて、先日、6年生が「平和について考える」という学習を行いました。平和に関する資料や自分の体験から「平和を守り続けるために」「平和を取りもどすために」今の自分にできることを考え意見文にまとめました。さらに校内でスピーチ発表会を行い、4,5年生や教育委員の皆様にも聞いていただきました。広島の小学生をはじめ、全国の6年生とも意見を交流できればと思います。よろしくお願いします。

「ぼくにとっての大切な平和」(R.M)
自分と考え方が違うと思う人とでも交流や対話をすることが「平和」」への第一歩だと考える。
最近、ぼくは、テレビや本で戦争の怖さを知った。戦争は、被害や死者を出すだけで何もいいことはないと思う。戦争は絶対に嫌だ。敵対している国や人と交流するのは難しいとも思えるが、ボスニアでは戦争の後、かつて敵同士だった人たちが一緒に野菜をつくり、収穫を喜び合うという試みを実現させている。「コミュニティガーデン」と言うその場所でボスニア人のエミナさんとセルビア人のナダさんは友情を深めている。そこからぼくは、平和について一つの考えを持つことができた。自分と考え方が違うと思う人とでも積極的に交流、対話をしてお互いを理解すること、それが今のぼくたちにもできる平和への第一歩だと思う。


「身近にある平和」(T.Y)
ぼくは、たくさんの人と意見を交流し、お互いの気持ちを分かり合うことが平和への第一歩だと考える。
「広島の平和宣言」と「平和への誓い」を読んだことがきっかけだ。69年前に広島に原子爆弾が落とされ、たくさんの尊い命が奪われたことを初めて知った。そして日本の平和を守り続けるために今、僕たちができることは何かを考え、得た答えが多くの人と意見を交流し、世界に友人を作るということだ。広島の子どもたちはすでに行動を始めている。「友達と意見を交流し、お互いの気持ちを分かり合う。」これは、今のぼくたちにもできることだ。実際にぼくの学校ではブラジルの小学生から励ましの千羽鶴をいただき、外国に心が通じる友人ができた。また、ALTの先生と接し、オーストラリアの文化にも触れることができた。ぼくは、これからも人とのつながりを大切にし、世界に友人を作る努力をしていきたい。


「平和への第一歩」(T.K)
 ぼくは、町の自転車置き場で男子二人が口げんかをしているところを見たことがある。そのとき思ったことは、悪口を言い合っても二人の問題は解決しないだろうということだ。それより、お互いに話し合い、友達になればこんな事にはならないだろうと思った。そんな体験からぼくは、国や民族が違う人とも自分と意見が違う人とも一緒に楽しいことをたくさんして友達になることが、平和への第一歩だと考えるようになった。難しいかもしれないが、実際にそれを行っている国がある。ボスニアヘルツェゴビナだ。この国は6年間も戦争をしていたが、今は敵も味方もなく協力して暮らしている。「平和の種をまく」という本を読んでぼくの平和へのイメージがはっきりした。みんなが楽しいことをして友達になること、それが平和への第一歩だと思う。


「平和とはなにか」(M・T)
武器を使わない方法で平和を訴えること、これが平和への第一歩だと考える。
国を守るために武器を持てば、相手は余計に敵対心を持ってしまい、戦争につなが ってしまうと思う。敵対しているパレスチナとユダヤの高校生が一緒に歌を歌うことでお互いを理解し、平和を訴えているという新聞記事を読み、武器を使わずに平和を作ることは不可能ではないと思った。平和は、いろいろな国の人たちと積極的に関わり、一人一人の意見を聞くことから始まるのではないだろうか。私は武力を使わずに平和を訴えることを目指したい。


「平和を取りもどす」(Y・K)
 私は、困っている国や人々への支援が平和につながると思う。アフガニスタンという国を知ってそう思うようになった。アフガニスタンには、戦争が終わった今でも食料が不足し、住む家も病院も学校もないところがたくさんある。戦争が終わればすぐに平和になるということではないのだ。今、私たちにできることは、そういう国への募金だと思う。みんなが助け合えば、そこには感謝の気持ちやお互いを理解しようという気持ちも生まれると思う。それが新たな戦争をなくし、平和を築く基礎になるのではないだろうか。


「ぼくたちの平和」(H・S)
 なぜ戦争が起きるのかを考えていると、ぼくと弟のけんかを思いだした。弟がしかけてきてけんかになるのだが、けんかしない方法はないのかを考えると答えが見えてきた。「けんかになったら自分の方からやめればいい。弟はぼくに何か言いたいのだから、よく話を聞いてやればいい。」ということだ。実際、別な学校で悪口を言ってきた友達の話をよく聞いて、自分の気持ちを伝えたらその友達は悪口を言わなくなったという体験もある。このような体験からぼくは、平和についてひとつの答えを見つけた。「困っている相手の相談に自分の方からのること」平和を壊さないために自分ができることをやろうと思う。
●学校名(グループ名)
福島県 浪江町立浪江小学校・津島小学校
●ホームページ
http://www.namie-es.jp/index.html