爆風(ばくふう)による被害(ひがい) 爆発(ばくはつ)の瞬間(しゅんかん)、熱によって空気が急にふくらんで、数十万気圧(きあつ)というものすごい圧力(あつりょく)をもった爆風(ばくふう)が発生(はっせい)しました。爆風(ばくふう)の強さは、爆心(ばくしん)地から500メートルの場所では、1メートル四方の広さに19トン(自家用車約15台分)という巨大(きょだい)なもので、ほとんどすべての建物が押しつぶされ、人は吹き飛ばされたり建物の下敷(したじ)きになって亡(な)くなりました。
●原爆(げんばく)による爆風(ばくふう)のしくみ
ShockwaveFlashでご覧ください。 原爆(げんばく)が爆発(ばくはつ)する 高温の火の玉が発生(はっせい)して周辺(しゅうへん)の空気がすごい勢(いきお)いでぼうちょうする。 空気の壁(かべ)ができ猛(もう)スピードで広がる。 このあとに空気が流れこんで強れつな爆風(ばくふう)となる 爆風(ばくふう)が広がるにつれて爆心(ばくしん)地のあたりは急に気圧(きあつ)がうすくなり圧力(あつりょく)が下がる。 外に向かって吹き出した空気が逆(ぎゃく)に爆心(ばくしん)地に向かってすごい勢(いきお)いで吹(ふ)きこむ。(負圧(ふあつ)) 爆風(ばくふう)と吹きもどしの風で被害(ひがい)が広がった。
●体の中から出てきたガラス すさまじい爆風(ばくふう)によってガラスがこまかく砕(くだ)けて人の体につきささりました。現在(げんざい)でも体の中にガラスの破片(はへん)が残っている人もいます。
体内から取り出されたガラスの破片
●爆風(ばくふう)によって屋根が落ちた建物(爆心(ばくしん)地から約360m) 帝国銀行(ていこくぎんこう)広島支店の内部。爆風(ばくふう)で天井(てんじょう)も床(ゆか)も抜(ぬ)け落ちてしまいました。
撮影(さつえい):川本俊雄