原子爆弾(げんしばくだん)をつくったのはアインシュタイン
なの?


天才科学者と言われているアインシュタインが、原子爆弾
をつくったのですか。

 

 
  アインシュタインは、直接、原子爆弾(げんしばくだん)のしくみを考えついたり、製造にたずさわったりしてはいません。

  アインシュタインは、1930年ごろ、原子力がいかに大きなエネルギーであるかを示す公式、つまり原子爆弾を作るもとになる理論を考えついた人ですが、直接、原子爆弾を作る仕事には全くかかわっていません。しかし、原子爆弾の開発をアメリカ大統領に求める手紙に署名(しょめい)をそえ、この手紙がひとつのきっかけとなってアメリカで原子爆弾が作られることになりました。(このことについては、 「原子爆弾の開発」のところにのっているので見てくださいね。)

  では、どうしてアインシュタインはこのような手紙をだしたのでしょうか。このころ、ナチスが政権をとったドイツが侵略(しんりゃく)をはじめ、第二次世界大戦がはじまりました。ドイツは科学の進んだ国だったので、その他の国の科学者達は、「ドイツが原子爆弾を最初に開発したら大変なことになる」という不安を感じていました。ナチスがユダヤ人を迫害(はくがい)したことは知っていると思いますが、アインシュタインをはじめ多くのユダヤ系の科学者たちが、ナチスの迫害を受け、自由に研究のできる環境(かんきょう)を求めて、アメリカにわたりました。かれらは、その経験から、「どうしてもドイツより先に原子爆弾を作らねば」と思ったのではないでしょうか。そして、かれらのうちのひとりが書いたアメリカの大統領に原爆の開発を求める手紙に、アインシュタインも賛成したのです。

  科学者たちが原子爆弾を作ることに協力したことの背景や平和運動に力をそそいだアインシュタインらの生き方をもっとくわしく知るためには、アインシュタインの伝記や歴史マンガを読んでみてはどうでしょうか。

 

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