17 レストハウス(元大正屋呉服店)
建立年月日
1929(昭和4)年3月
設計者
増田(きよし)
形状
鉄筋コンクリート造
地上3階、地下1階
特記事項
  1. 大正屋呉服店
  2. この建物は、大阪に本店を持つ大正屋呉服店が、対岸の細工町から新築移転したもので、木造家屋が主流の当時としてはめずらしい鉄筋コンクリートのモダンな建物でした。1~3階はショーウィンドウのある売場で土足が可能で、屋上からは市内が一望できました。
  3. 戦時体制へ
  4. 1943(昭和18)年12月、繊維統制令により呉服店は閉鎖され、被爆当時は、他の耐火建物と同じく国策の統制会社である広島県燃料配給統制組合が建物を取得し、使用していました。
  5. 被災状況
  6. 爆心地から170m、原爆により屋根が押しつぶされ、内部も破損、地下室を除いて全焼しました。しかし、爆心地の近くでありながら爆心地側に開口部のほとんどない強固な建物だったためか、基本的形態はとどめました。被爆当日、この建物には37人が勤務しており、そのうち8人は傷つきながらも建物を脱出しましたが、たまたま地下に書類を取りに下りていた1人(1982(昭和57)年6月死亡)を除きその後全員死亡しました。
  7. 戦後の修復
  8. 戦後は早い時期に補修され、引き続き燃料関係の組合や会社が燃料会館として使用しました。
  9. レストハウス
  10. 平和記念公園の建設に伴い、取り壊すかどうかの議論がありましたが、1957(昭和32)年に広島市が買収し、東部復興事務所として使用しました。その後大幅に改修され、1982(昭和57)年からは平和記念公園レストハウスとして使用されています。なお、地下室は現在も被爆当時の姿をとどめています。


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