真夏の太陽に照らされて
銀色に輝き
大きくなっていったきのこ雲
  川いっぱいの死体、血みどろで工兵橋付近を逃げる人々
オレンジ色の太陽   まん幕をほうたいがわりに
どうすることもできない   トラックで運ばれる被爆者
下敷になった娘をかべをやぶって助け出そうとする母   川原で死者を火葬している夜景
火が燃え始めた。
家に閉じ込められた人をどうしても
救いだすことができなかった。
  水槽の中に折り重った死体
赤ちゃんを抱いた婦人の黒こげの死体
原爆投下直後白島線電車から必死の脱出   赤ちゃんを胸の下にかばい死んだ母親の真黒な死体
橋上の惨事   黒焦げになった四、五歳の幼児の死体
流れる死体   防火用水槽の中で
赤くふくれ上がった死体、
ちぢこまり小さくなった
囲りの黒焦げ死体
川の中で助けを求める人
水を求めてたどりついた人
  積み上げられた無数の死体と
川を流れる死体
山根町内会は爆風で吹きとばされた
「真暗闇がすぎた直後」
  被爆した学徒たちの合葬
火の海の中   長女を火葬し、
行方不明の次男の無事を祈る
私にすがって水をくれと言った重傷の人   収容所に収容されている被爆者
助ける人もないまま   全身焼けただれ赤チンをぬってもらう何百という人々
皮膚がたれ下った女の人   国民学校講堂に並んだ被爆者 白い油、膏薬を塗られた被爆者
縮景園に避難した人々と黒い雨   本川国民学校で重傷の母に風を送る幼女2人

Index

Close