和文機関紙「平和文化」No.176, 平成22年10月号

JICAボランティアが千羽鶴奉納
~任国からの平和への願いを広島へ~

JICA 国際協力推進員 植松 弥穂(うえまつ みほ)
 7月末にスリランカ、ニカラグア、ブラジルから帰国した青年海外協力隊員・日系青年ボランティアの10名が、それぞれの任国(にんごく)から持ち帰った千羽鶴を、8月に平和記念公園内の「原爆の子の像」に奉納しました。 各国での原爆展開催の中心となった広島出身の独立行政法人国際協力機構(JICA)ボランティアはもちろん、関東を始め、北海道や鹿児島からも来広しました。
鶴を奉納するJICAボランティア

鶴を奉納するJICAボランティア

 折り鶴は、原爆展を訪れた現地の人々に、JICAボランティアが指導して1羽ずつ折って寄贈してもらい、ボランティア達が大切に繋(つな)ぎ合せました。
 折り紙が手に入らない現地で、包装紙や新聞、雑誌を利用した、色も形も不ぞろいな鶴ですが、羽には「平和が続きますように」、「核をなくそう」といった平和へのメッセージが現地語で書かれています。
 「任国で広島、長崎に核爆弾が落とされたという事実を知っている人は多いが、その被害の大きさや悲惨さといった状況はほとんど知られていない。原爆展を行うことで正確な情報を知ってもらう事もできたし、平和の大切さを伝えられた」(スリランカ隊員)、「奉納を終え、それぞれの国から持ち帰った多くの人の祈りの気持を、無事に広島に届ける事ができて安心した」(ニカラグア隊員)と、帰国隊員達は充実した気持ちを述べるとともに、「現地で来訪者から原爆や戦争について質問を多く受けたが、答えられない事もあった。正確な情報を提供できるよう、広島県民として、これからも平和に関する学習を続けていきたい」と気持ちを新たにしています。

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