「原爆の絵」が完成
― 被爆体験を絵に描く ―
本財団は、広島市立基町(もとまち)高等学校普通科創造表現コースの協力を得て、 平成19年度から、本財団被爆体験証言者とボランティアの生徒が共同し、証言者の記憶に残る光景を描く「原爆の絵」の制作に取り組んでいます。
  平成23年度から2人の証言者と5人の生徒が2グループに分かれて制作し、完成した5点の絵画が今年度、本財団に寄贈されました。
  昨年7月2日(月)に、基町高等学校展示ギャラリーで行われた完成披露会には、兒玉光雄(こだま みつお)さん、森田節子(もりた せつこ)さんの2人の被爆体験証言者と、創造表現コースの生徒5人が出席しました。
  制作した生徒からは、「見たことのない情景を絵にするのはとても難しく、悩みながら描いた」 「直接被爆者に話を聞ける機会が減少していく中で、広島で生まれ育った私たちには、平和意識を広げていく義務があると思う」 「制作した絵が、後世へ原爆の悲惨さを伝える手助けになれば嬉しい」などの感想が寄せられました。
  寄贈された「原爆の絵」は、被爆体験をより一層理解してもらうため、証言者が被爆体験講話などで活用するとともに、 被爆当時の広島の様子を絵画で残すことにより、原爆被害の実相を後世に継承します。
「倒壊校舎からの脱出」
制作者:花岡美優(はなおか みゆう)(基町高等学校
普通科創造表現コース3年)、
兒玉光雄(被爆体験証言者)
 
「忘れられない〜あの目」
制作者:富田彩友美(とみた あゆみ)(基町高等学校
普通科創造表現コース3年)、
兒玉光雄(被爆体験証言者)  
 
「被爆した女学生達」
制作者:西家奈津(にしいえ なつ)(基町高等学校
普通科創造表現コース3年)、
森田節子(被爆体験証言者)
 
「東照宮にて」
制作者:前原詩乃(まえはら しいの)(基町高等学校
普通科創造表現コース2年)、
森田節子(被爆体験証言者)
 
「橋渡る時」
制作者:嶋田(しまだ)さくら(基町高等学校
普通科創造表現コース2年)、
森田節子(被爆体験証言者)

(平和記念資料館 啓発課)

このページのトップへ ▲

〒730-0811 広島県広島市中区中島町1-2
TEL:(082)241-5246 FAX:(082)542-7941
e-mail: p-soumu@pcf.city.hiroshima.jp
Copyright(C) Since April 1, 2004. Hiroshima Peace Culture Foundation