和文機関紙「平和文化」No.182, 平成25年2月号

被爆体験記の執筆をお手伝いしています

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、被爆者の高齢化が進むなか、「被爆の記憶を体験記に残したいけど、自分ひとりでは文章にまとめられない」という方のために、被爆体験記執筆補助事業を行っています。
 この事業は、祈念館職員が自宅等に出向いて被爆体験を聞き取り、体験記としてまとめるもので、平成18年度から実施し、平成23年度までに71名の聞き取りを行いました。 平成24年度は10名の聞き取りを行い、順次、被爆体験記を完成させ、館内で公開しています。 また、企画展やホームページ掲載、公的機関への提供等でも活用しています。
聞き取りの様子

聞き取りの様子

 被爆者にとって、67年前の体験は昨日のことのように脳裏(のうり)から離れることがなく、被爆当時の悲惨さを記憶の奥から絞(しぼ)り出すように語られます。 皆さんにとって、今まで心の奥底に秘めていた、思い出したくない体験ですが、後世に残すことが自分の使命だとして、応募されています。
 当館では、この事業によるものを含め、現在、約13万編の被爆体験記を公開しています。 ぜひ、ご来館いただき、被爆者の「こころ」と「ことば」にふれてください。

(原爆死没者追悼平和祈念館)

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