「ボランティア通訳者研修会」の開催
当財団では、平成19年度より、行政機関の窓口や学校等に当財団に登録しているボランティア通訳者を派遣し、日本語での会話が困難な外国人市民への支援を行っています。 そこで、多岐
(たき)
に渡る通訳に対応する人材を育成するため、登録者や一般市民を対象に、多文化共生の知識や語学能力の向上等を目的とした研修会を、全5回開催しました。
第1回目、2月23日(土)には、広島市の担当者が、広島市の多文化共生の取り組みと現状について、また、当財団の担当者が、外国人市民生活相談コーナーの相談内容の事例の紹介や、ボランティア通訳者派遣制度の概略を説明しました。 その後、ボランティア通訳登録者の向田秀雄
(むかいだ ひでお)
さんが、派遣の体験談や自身の国際交流協力活動について、映像を利用して話をしました。
続いて第2回目、3月2日(土)には、(財)自治体国際化協会地域国際化推進アドバイザーの榎井縁
(えのい ゆかり)
さんが、全国的な視野で、在住外国人の現在置かれている状況及び支援の必要性などについて、データや映像を使用して解りやすく講義しました。
平和記念公園フィールドワークの様子
第3回目、3月9日(土)には、平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)の協力を得て、実際に英語で平和記念公園を案内する場面を想定したフィールドワークを、2つのグループに別れて行いました。
第4回目、3月16日(土)と第5回目、3月23日(土)には、専門の通訳者を講師に招き、英語と中国語とスペイン語のグループに分かれ、語学習得の有効な方法、ロールプレイング、ボランティア通訳派遣事例に沿った講義などの語学研修を行いました。
全5回の研修会には、延べ225名の参加者があり、「広島市の現状や、さらに日本全国、世界の外国人の状況を把握することができた。」「通訳ボランティアの体験談はとても興味深かった。」「語学研修は、実際に役に立つ内容で、学習方法の指摘により、さらに努力していこうと刺激になった。」などの感想が寄せられ、参加者は、各自の能力及び知識を高めていました。
(国際交流・協力課)
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