平和文化 No.184_09 平和への思い育む夏のキャンプ

平和への思い育む夏のキャンプ

本財団では、三滝(みたき)少年自然の家と似島(にのしま)臨海少年自然の家との共催で、小学４年生から中学３年生までを対象に、「こども平和キャンプ」を開催しました。本年８月２日から４日にかけて行われたキャンプには、小学生３２名、中学生５名、ボランティア８名が参加しました。
　　始めに参加者同士の交流を図るため、折り鶴を利用した花輪を班ごとに作成しました。完成した花輪は原爆死没者慰霊碑へ捧げ、原爆犠牲者の冥福を祈りました。その後、ヒロシマピースボランティアの案内で、平和記念公園内の碑めぐりや平和記念資料館の見学を通して被爆の実相などについて学んだほか、戦時中の食事体験として、折免(おりめん)滋(しげる)君の弁当（再現したもの）を試食しました。

　　３日間のプログラムの中で特に参加者に好評だったのが、似島臨海少年自然の家での海水プール、バウムクーヘン作りでした。友達と協力しながら丹念に焼き上げたバウムクーヘンのおいしさと、団結して作る喜びを味わうとともに、なぜ似島がバウムクーヘン発祥(はっしょう)の地となったのか、その歴史についても学びました。
　　参加者にとって夏の思い出の１ページになるとともに、戦争と平和を考える良い機会になりました。また、８月６日には、小中学生２４名とボランテイア４名が、平和への気持ちを胸に平和記念式典に参列しました。

慰霊碑めぐりでピースボランティアの説明を受ける参加者

（平和記念資料館啓発課）

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