和文機関紙「平和文化」No.187, 平成26年12月号

国連軍縮フェローズの受け入れ

 軍縮の専門家を育成する目的で国連が主催する「国連軍縮フェローシップ計画」の研修生(フェローズ)を、9月30日(火)から3日間、広島に受け入れました。
 国連軍縮フェローシップ計画は、国連が昭和54年(1979年)から実施している研修事業であり、昭和58年(1983年)から毎年広島で受け入れを行い、これまでに800人以上が来広しています。
 今回は、23か国の若手外交官23人が参加し、30日(火)に広島に到着した後、歓迎レセプションに出席、被爆体験証言者など地元参加者と交流を深めました。
 翌10月1日、一行は原爆ドームや原爆の子の像の見学、原爆死没者慰霊碑への献花を行うとともに、広島平和記念資料館、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館を見学しました。 その後、広島市民から被爆の実相を伝える書籍やCDの寄贈を受けるとともに、被爆体験証言を聴講しました。 さらに、小溝(こみぞ)本財団理事長から平和首長会議の核兵器廃絶に向けた取組などについて説明を受けました。
 翌2日、一行は放射線影響研究所を訪れ、研究員から放射線が人体に与える影響について講義を受けました。 このプログラムは今年初めて実施したものですが、非常に有意義なプログラムであったという感想が寄せられました。
 今年も一行は被爆の実相について理解を深め、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を真摯に願う被爆地の思いを共有することができました。
原爆ドーム前で説明を受けるフェローズ一行

原爆ドーム前で説明を受けるフェローズ一行

(平和連帯推進課)

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