和文機関紙「平和文化」No.191, 平成28年3月号
「収蔵資料の紹介」コーナー

「最期のことば」

展示場所 平和記念資料館 東館地下1階ホワイエ
展示期間 平成27年12月18日(金)~平成28年4月13日(水)
展示資料 学生ズボンなど実物資料5点
 「収蔵資料の紹介」コーナーでは、平和記念資料館で収蔵している約2万点の資料の中から、テーマに沿って数点ずつを展示しています。
 1945年(昭和20年)8月6日、1発の原子爆弾により、広島のまちは一瞬にして廃虚と化し、多くの人々が苦しみながら亡くなっていきました。 必死の思いで家族の元にたどり着いた子どもたちは、看病する母に最期のことばを残して、息を引き取っていきました。 残された言葉は、時を経ても、大きな悲しみとともに遺族の心に刻みつけられています。
 今回は、亡くなった方々の最期のことばと遺族の思いを、遺品とともに紹介します。
三上直樹君(当時12歳)

三上直樹(みかみ なおき)君(当時12歳)

遺品の学生ズボン(寄贈 三上五月)

遺品の学生ズボン(寄贈 三上五月(さつき)

「お母ちゃん、泣いてはいけん、これだけ大きな戦争で、学徒の僕たちが生きておられることのないのは覚悟しとったよ…。お母ちゃんは人のためになる事を…」 と言い切らぬうちに息を引きとりました。

(平和記念資料館 学芸課)

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