和文機関紙「平和文化」No.191, 平成28年3月号

海外からの来訪者が発信するメッセージ

―広島平和記念資料館芳名録より抜粋、日本語に翻訳したものを掲載しています―
シュテファン・ショストク/ドイツ連邦・ハノーバー市長
シュテファン・ショストク/ドイツ連邦・ハノーバー市長
 過去70年間に皆様が見事に困難を乗り越えて、武力と核兵器に頼らない平和への願いのためにどれほどの力を尽くされたか、驚き感銘をうけました。
 皆様へ心からの敬意と深い連帯、友情を表します。
(2015年8月6日)
イブラヒーム・アル・ジャアファリー/イラク共和国外務大臣
 この資料館には、広島で起きた悲劇の深層を表す遺産が膨大に保存されている。 1945年8月6日、原爆が投下された。 7万人の犠牲者が生まれ、その後も14万人が亡くなるまでに至った。
 犠牲者のイメージが恐ろしい犯罪を映し出している。 これらのイメージは子供、年老いた人々、女性、男性、破壊されたビル、樹木やその他の生命の証に関係したものを通じて表現されている。
 広島は如何に戦争を避けるべきかを他者に教える学校であり続けている。 それは歴史の良心の中での生きた記憶である。
 我々はこの悲劇の思い出を消すことはできない。 我々はこれが将来再び起こることを防がなければならない。
 戦争には良いも悪いもなく、全ての戦争は例外なく悪である。
 広島が平和の象徴であり続けるために…
(2015年11月26日)
イブラヒーム・アル・ジャアファリー/イラク共和国外務大臣
アフマド・ジア・マスード/アフガニスタン行革担当大統領特別代表
アフマド・ジア・マスード/アフガニスタン行革担当大統領特別代表
 歴史的な大惨事の資料を見せていただき、国の利益が無辜な人々の命を奪い、悲劇をもたらしたことに大きな悲しみを覚えます。
 このような非人道的な国の政策が行われない世界にする必要があると共に、再びこのような悲劇が起こることのないように心から願います。
 日本における歴史的な悲劇について、国際社会が一致協力して、平和を希求することを願うものです。
(2015年12月18日)
ニキル・セス/国連事務次長補兼ユニタール本部長
 今回の訪問は心を打たれる、記憶に残るものでした。
 館内では、1945年8月の悲劇が描き出されていましたが、館を出た瞬間に、あたり一面が快活な回復力と希望に満ちていました。
 広島は、平和・希望・回復力の都市です。
 これからもこの都市が体験した愚かな行為が二度と起きないよう、世界に訴え続けていかれることを願います。
(2016年2月3日)
ニキル・セス/国連事務次長補兼ユニタール本部長

 

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