和文機関紙「平和文化」No.192, 平成28年7月号

「ボランティア通訳者研修会」の開催

 当財団では、日本語での会話が困難な外国人市民への支援を行うため、行政機関の窓口や学校等にボランティア通訳者を派遣しています。
 平成27年度は、多岐(たき)に渡る通訳に対応する人材を育成するため、ボランティア登録者等を対象に、多文化共生の知識や語学能力の向上等を目的とした研修会を、全3回開催しました。
 第1回目、2月27日(土)は、当財団職員が外国人市民を取り巻く現状や課題、多文化共生の取り組みやボランティア通訳者派遣制度の概略について説明しました。 続いて、研修会の参加者の中から通訳ボランティアの経験者数名が、自身の活動体験などを発表しました。 その後、専門の通訳者が、通訳者として必要な心構えや技術などを講義しました。
行政書士・横山講師の講義を受ける参加者
行政書士・横山講師の講義を受ける参加者
 第2回目、3月5日(土)は、地域国際化推進アドバイザーで行政書士の横山勝(よこやま まさる)先生が、ボランティア通訳者として知っておきたい外国人の在留資格や社会保障制度について、自身の体験を交えて講義しました。
 第3回目、3月19日(土)は、専門の通訳者を講師に招き、英語と中国語のグループに分かれ、語学習得の有効な方法、ロールプレイング、ボランティア通訳派遣事例に沿った講義などの語学研修を行いました。
 全3回の研修会には延べ212人の参加者があり、「外国人にかかる日本の制度について知らないことが多々あり、視野が広がり大いに勉強になった。」「通訳のための勉強法はとても役立ち、自分に足りないものを確認できた。」などの感想が寄せられ、今後の活動に役立つ研修会となりました。

(国際交流・協力課)

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