国連事務総長が広島の被爆樹木の苗木を植樹しました
広島平和文化センターが事務局を務める平和首長会議では、被爆に耐えて現在も生き続けるヒロシマ・ナガサキの被爆樹木の種や苗木を、希望する加盟都市に配付し、平和の象徴として大切に育ててもらうことにより市民の平和意識の醸成を図る取組を推進しています。
 10月3日、広島で被爆したイチョウの種から育てられた「被爆二世」の苗木が、(パン)基文(ギムン)国連事務総長により、スイス・ジュネーブ市の国連欧州本部の公園内に植樹されました。
 この苗木は、加盟都市のスイス・ルツェルン市が育成したもので、今年5月、「多国間核軍縮交渉の前進に関する公開作業部会」出席のためにジュネーブを訪れた松井(まつい)一實(かずみ)広島市長・平和首長会議会長から、平和首長会議の取組の一環として国連欧州本部に贈呈されました。
 植樹式には、潘基文国連事務総長、マイケル・モラー国連欧州本部長、ニキル・セス国連訓練調査研究所事務局長、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の伊原(いはら)純一(じゅんいち)大使等が出席しました。 平和首長会議からは、副会長都市であるベルギー・イーペル市のジャン・ドゥルネッツ市長が出席し、この植樹を機に、平和への思いが広く長く共有されることを願うとの会長メッセージを代読しました。
 植樹式において国連事務総長は、自らの悲惨な経験を乗り越え、希望のメッセージを発信し続ける被爆者に対する敬意を表するとともに、全ての国々が核廃絶を緊急課題とすべきであり、この木が「核のない世界」のための国際社会の団結のシンボルとなるよう祈念すると述べました。
潘基文国連事務総長による植樹 (写真提供:UN photos/PM Virot)

(平和連帯推進課)

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