和文機関紙「平和文化」No.193, 平成28年11月号

こども平和キャンプ

~仲間と平和を考える~
 本財団では6月4日から1泊2日の日程で小・中学生向けの平和キャンプを開催しました。 今年で通算23回目となります。
 このキャンプは広島市三滝(みたき)少年自然の家と広島市似島(にのしま)臨海少年自然の家との共催で、対象は小学4年生から中学3年生です。 今年は小学生23人、中学生5人、18歳以上のボランティア7人の計35人が参加しました。
 1日目、被爆後の復旧の様子を紹介したアニメを鑑賞した後、被爆の実相についての講座を受講しました。 続いて、班に分かれて、ヒロシマ ピース ボランティアの案内で原爆ドームを見学しました。 その後、原爆ドーム前から宇品の広島港まで被爆電車に乗り、車内で沿線の被爆建物などについての説明を受けた後、似島へ移動しました。 似島では、かつて戦争と原爆に翻弄(ほんろう)された似島の過去を詳しく学びました。 夜には、ピースファイヤーを行い、楽しいゲームをしながら、平和を考える時間を過ごしました。
バウムクーヘンづくりの様子
バウムクーヘンづくりの様子
 2日目は、皆で協力してバウムクーヘンを作り、おいしく食べた後、慰霊碑を参拝しました。 そして、班ごとに学習のまとめを行い、発表しました。 「戦争でたくさんの人が亡くなったことがわかった」、「戦争がない平和な町にしたい」といった意見があり、次世代を担う小・中学生にとって、平和について考える有意義な機会となりました。

(平和記念資料館 啓発課)

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