JICAサロン
余熱の会
~シニア海外ボランティア経験者が語る派遣国の魅力~
~ミクロネシア~
9月4日、国際交流ラウンジを会場に、(独)国際協力機構(JICA)中国との共催で、第3回JICAサロン「余熱の会 ミクロネシア」を開催しました。
今回の講師である中尾文拡
(なかお ふみひろ)
さんは、シニア海外ボランティアとして2013年から2年間、ミクロネシア連邦のヤップ島に滞在し、現地の短期大学で溶接工学の指導にあたられました。 滞在中のエピソードをはじめ、中尾さんにはミクロネシアの魅力について、たっぷりと語っていただきました。
ミクロネシアは、太平洋西部、赤道の北半球側に、広く東西に散らばるように位置する、ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエの4州(4島)と607の小さな島からなる連邦国家です。 主な産業は漁業と農業で、観光にも力を入れています。
ミクロネシアの魅力を語る講師の中尾さん(左)
その中で、中尾さんが滞在されたヤップ島は、最も伝統が色濃く残る島として有名で、人々は今も伝統を守りながら暮らしています。 古くから交通手段にカヌーを使用し、航海術が発達しています。 また現在でも、石のお金(石貨)が土地の売買や結婚式などの儀式の際に使用されています。 ヤップ島の州旗は、このカヌーと石貨をモチーフにしています。
一方で、現代の消費文化はヤップの伝統文化にも少しずつ影響を及ぼしています。 現代社会と調和しつつ、いかに島の伝統を守り、継承していくかという新たな課題にも直面しています。
中尾さんは写真を交えながら、ミクロネシアの魅力を幅広い切り口から伝えてくださいました。 参加者の方々の興味も尽きることなく、中尾さんのお話に耳を傾けていました。 そして、南国の空気がふわりと漂う、和やかな雰囲気に包まれたまま、会は終了しました。
(国際交流・協力課)
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