和文機関紙「平和文化」No.195, 平成29年8月号

JICAサロン「余熱の会 トルコ」

 3月12日(日)、国際交流ラウンジを会場に、(独)国際協力機構(JICA)中国との共催で、第4回JICAサロン「余熱の会~シニア海外ボランティア経験者が語る派遣国の魅力~トルコ」を開催しました。
 今回の講師である北村信二(きたむら しんじ)さんは、2011年から2年間、トルコの東部黒海(こっかい)地域に位置するトラブゾンに滞在し、農業指導を行いました。
 トラブゾンはヘーゼルナッツの生産地として有名で、世界の生産量の約70%がトラブゾン産です。 他にも茶の栽培など、黒海沿岸の温暖な気候を生かして様々な作物の栽培が盛んに行われています。
トルコの新しい魅力を発見することができました。
トルコの新しい魅力を発見することができました。
 その中で、北村さんはイチゴ栽培の病気対策などの課題に取り組みました。 斜面の多い地域に適したビニールハウスの設置の提案や、土壌診断技術、土作り、流通対策などの指導を行い、より安定したイチゴの生産を目指して精力的に活動しました。
 自身の活動の他にも、トラブゾンをはじめトルコ各地の文化や特色、観光地などについて、写真や映像とともに紹介してくださいました。 トルコと言えば、イスタンブールやカッパドキアが特に有名ですが、それらに限らず、地域ごとに多種多様な魅力があることを、北村さんのお話を通じて学ぶことができました。
 参加者は魅力あふれるトルコの様子について、熱心に耳を傾けていました。 今回の参加者の約半数がトルコに渡航した経験があったことから、質疑応答の時間では様々な意見が交わされました。 会の終了後も話題は続き、興味が尽きることのない充実した会となりました。

(国際交流・協力課)

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