和文機関紙「平和文化」No.197, 平成30年3月号

国連軍縮フェローズの受入れ

 軍縮の専門家を育成する目的で国連が主催する「国連軍縮フェローシップ計画」の研修生(フェローズ)を、昨年10月3日(火)から3日間、広島に受け入れました。
 国連軍縮フェローシップ計画は、国連が昭和54年(1979年)から実施している研修事業であり、昭和58年(1983年)から毎年広島で受け入れを行い、これまでに800人以上が来広しています。
 今回は、25か国の若手外交官等27人が参加しました。
 一行は3日(火)の広島到着後、歓迎レセプションに出席し、被爆体験証言者など地元参加者と交流を深めました。
 4日(水)は、被爆体験証言を聴講するとともに、小溝(こみぞ)本財団理事長から平和首長会議の核兵器廃絶に向けた取組などについて説明を受けました。 また、広島市民から被爆の実相を伝える書籍や銅板で作った折り鶴の寄贈を受けました。 さらに、平和記念資料館、原爆死没者追悼平和祈念館、原爆ドーム等を見学するとともに、原爆死没者慰霊碑への献花を行いました。
 5日(木)は、放射線影響研究所を訪れ、研究員から放射線が人体に与える影響について講義を受けました。 同研究所へのフェローズ訪問は、昨年度に続き、今回で3回目です。 一行はとても熱心に聴講し、講義後には多くの質問がありました。
 一行からは、非常に有意義なプログラムであったという感想が寄せられました。 被爆の実相について理解を深めていただき、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を真摯しんしに願う被爆地の思いを共有することができた3日間でした。
原爆ドームを見学するフェローズ一行
原爆ドームを見学するフェローズ一行

(平和連帯推進課)

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