昨年11月5日、6日に、第8回目となる平和首長会議国内加盟都市会議総会を、岐阜県高山市で開催しました。
当会議は、平和首長会議の国内における取組の充実を図るため毎年1回開催しており、今回は全国から91自治体・148人(うち首長39人)が出席しました。
開会
平和首長会議会長の松井一實
(まつい かずみ)広島市長は開会挨拶において、「平和首長会議の加盟都市が力を合わせて、為政者が理性と洞察力を持って核兵器廃絶に向かって行動する後押しをする環境づくりに全力で取り組んでいきたいと考えています。皆様には、今後とも『絶対悪』である核兵器の廃絶と、世界恒久平和の実現に向け、御理解と御協力をお願いします。」と呼びかけました。
高山市プログラム「ピース フロム 高山」
次に、高山市プログラム「ピース フロム 高山」が行われ、自治体出席者に加え多くの高山市民が参加しました。
ソプラノ歌手独唱、高山市PR映像放映、高山市の平和の取組発表、海外姉妹友好都市からの平和メッセージ放映、高山市平和都市宣言の紹介、朝日中学校の平和の取組発表・合唱、平和首長会議青少年「平和と交流」支援事業「HIROSHIMA and PEACE」への高山市からの参加者による報告等が行われました。
会議Ⅰ(平和に関する取組事例の報告)
2日目の最初のプログラムとして、東京都多摩
(たま)市阿部裕行
(あべ ひろゆき)市長、岐阜県瑞穂
(みずほ)市棚橋敏明
(たなはし としあき)市長、兵庫県加西
(かさい)市西村和平
(にしむら かずひら)市長から、それぞれの自治体の平和に関する活発な取組事例の報告をしていただきました。
会議Ⅱ(報告、議案の審議、意見交換)、会議Ⅲ(総括)、閉会
第8回平和首長会議国内加盟都市会議総会で議事進行する松井広島市長(左)と田上(たうえ)長崎市長(右)
次に、松井市長が議長を務め、議案の審議等を行いました。
これに先立ち、平和首長会議事務局から平和首長会議メンバーシップ納付金平成29年度決算や、被爆体験伝承者・被爆体験記朗読ボランティアを活用した平和学習等について報告を行いました。
次に、平和首長会議の小溝泰義
(こみぞ やすよし)事務総長が、世界情勢と平和首長会議の取組について報告しました。
続いて、議案の審議では、平和首長会議への加盟要請活動の展開、日本政府に対する核兵器廃絶に向けた取組の推進についての要請文の提出、広島・長崎の被爆者の思いが世界の市民社会で共有される環境づくりについて審議・了承されました。
最後に、会議の概要等を盛り込んだ総括文書を採択して閉会しました。