広島市に住んでいる外国人市民の方々に、災害リスクについて正しい知識を身につけ、災害時の適切な避難行動につなげてもらうための防災研修を実施しました。
第1回目は9月29日に広島市留学生会館で実施し、外国人市民17人と災害時通訳等ボランティア等4人が参加しました。
第2回目は3月2日に可部
(かべ)公民館で実施し、安佐北
(あさきた)区内の日本語教室で日本語を学んでいる外国人市民8人が、日本語ボランティア3人と共に参加しました。
この研修では、広島市危機管理室災害予防課と安佐北区地域おこし推進課の職員を講師としてお招きし、様々な自然災害の特徴や日頃からできる防災対策について、映像や写真を見せながら説明していただきました。
そして、身につけた知識をより確かなものとするため、楽しみながら学びを深めるゲームやクイズ、段ボールベッドの組立て体験や非常食の試食体験など、実践的な内容も盛り込みました。
参加者からは、非常食を備蓄したいというコメントが多く挙がり、実際に非常食を調理し試食したことで、防災・減災に対する関心が高まったことがうかがえました。
広島市には、約2万3千人(令和7年3月末現在)の外国人市民が暮らしており、日本で起こり得る災害に関する知識や防災力を高める機会が求められています。
また、地域においては、災害時に助け合える、顔見知りの関係づくりを平時から意識しなければなりません。
国際市民交流課では、外国人市民との様々な交流事業や防災研修を通して、災害時に誰ひとり取り残さないための、多文化共生に向けた取り組みをこれからも続けていきます。
(国際市民交流課)