
まん幕をほうたいがわりに
川ぞいの道に1,000人はいると思われる避難してきた人のほとんどが、半死半生の状態。 数日後、川を流れてきた死体をじゅずつなぎにしていた。満潮になると青くなり、潮が引くと日に照らされて赤くなったので、近隣の人たちは赤鬼青鬼はこの世にいるぞと話あっていた。 紅白のまん幕をほうたいがわりに使い、食用油をやけどにぬって手当をし、備蓄米をにぎりめしにしてたき出した。
- 絵に描かれた情景の日時:8月6日午後
絵に描かれた場所:爆心地からの距離2,000m/県立広島工業学校(千田町三丁目)
作 者:若井 きよし(被爆当時39歳、絵を描いた時68歳)