国際基督教大学の「広島・長崎講座」現地学習
世界各国からの留学生が被爆地で学ぶ

広島市と長崎市では、被爆者の「他の誰にも同じ思いをさせてはならない」というメッセージに込められた平和への「思い」を学問的に整理・体系化し、 普遍性のある学問として若い世代に伝えるため、世界の大学での「広島・長崎講座」の開設・普及に取り組んでいます。
  こうした中、同講座を開設している国際基督教(キリストきょう)大学の一行が、3月3日(水)と4日(木)の両日、当センターを訪れました。

参加者は、アメリカに本部を持つロータリー財団により世界各国で選抜され、国際基督教大学の修士課程で平和研究を専攻している留学生7名で、 当地での現地学習は、2003年から実施しており、今回が8回目となります。
  1日目は、広島平和記念資料館を見学し、被爆の実相を学んだ後、リーパー当財団理事長から2020年までの核兵器廃絶に向けた取組について話を聞きました。
  2日目は、松島圭次郎(まつしま けいじろう)氏の被爆体験証言を聴講し、その後、原爆死没者慰霊碑へ献花しました。
  国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、原爆を題材とした詩の朗読に耳を傾けるとともに、自らも詩を朗読するという体験を通して、被爆者のメッセージへの理解を深めました。
  最後に、広島平和研究所の研究員と、戦後復興や被爆者問題など、戦後広島が直面した問題について意見交換を行いました。
  今回参加した一行の国籍は、イスラエル、イギリス、インドネシア、アメリカ、カナダ、ネパールと様々であり、それぞれの国の視点からの質問もなされ、活発な質疑応答の場となりました。
松島圭次郎氏の被爆体験証言を聴講
  現地学習終了後、大学からの報告書では、今回の広島訪問から多くのことを学んだことが述べられていました。
  2010年6月現在、「広島・長崎講座」は国内29大学、国外15大学の計44大学で開設されています。

(平和連帯推進課)

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