広島平和記念資料館公開講座
「被爆体験証言者交流の集い」研修会を開催
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本財団が事務局を務める「被爆体験証言者交流の集い」では、被爆体験証言活動を行っている方だけでなく、広く市民の皆様にヒロシマについて学ぶ機会を提供するため、年2回、公開講座を開催しています。
本年度は放射線について学ぶシリーズ講座の第1回目を平成23年12月10日(土)に、第2回目を平成24年2月4日(土)に開催しました。
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第1回講座 「放射線ってどんなもの? ― 仕組みを学ぶ」
講師 加藤一孝・こども文化科学館学習推進員
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第1回の講師 加藤一孝さん
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加藤一孝さんは、人工的なものだけではなく、本来、自然界にも存在し、日常の生活の中で健康に害がない程度に無意識に接している「放射線」について、
宇宙の成り立ちやその仕組みからひもとき、放射線を生み出す原子と原子核の仕組みや放射線の種類などの基礎知識についてわかりやすく説明しました。
また、福島原子力発電所の事故発生以来、日々の報道で使用されている専門用語などの解説もあり、放射線について理解を深める上で役立ちました。
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第2回講座 「原爆 ― 放射線の被害〜医療の現場から」
講師 肥田舜太郎・元広島陸軍病院医師
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原爆投下直後から被爆者の救護活動に従事した医師、肥田舜太郎さんは、1945年8月6日の朝、往診先の戸坂村(現在の東区戸坂)で被爆しました。
原爆により負傷した人たちを救護するため、自転車で急いで広島へ戻る途中、人間だと識別することのできないほど負傷した被爆者に遭遇するなど悲惨な状況を目の当たりにしました。
一旦、広島へ戻りましたが、郊外の病院に無数の負傷者が収容されていると聞き、再び戸坂村へ戻り救護活動に従事しました。
被爆した人々の症状や、被爆者の看護に当たった人が直接被爆した人と同じ様な症状で亡くなっていったことなど当時の状況を話しました。
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第2回の講師 肥田舜太郎さん
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最後に福島原子力発電所の事故による放射線被害にも触れ、原子爆弾による被爆の医学的な研究データも多くなく、情報が不足している現状において、
今後、健康面で対策をとるには、放射線が出る元をなくす以外に方法はないこと、
便利になった私達の生活を見直すとともに、免疫力を高め、維持する生活を送ることが大切であると話しました。
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(平和記念資料館 啓発課) |
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