資料展「広島城と原爆」を開催
 浅野(あさの)氏入城400年を迎え注目が集まる広島城の原爆被害を改めて振り返る資料展を、令和元年10月1日から令和2年2月末(予定)まで平和記念資料館東館地下1階で開催しています。
 戦前、広島城の城郭一帯には陸軍の施設が集まっていました。 国宝の天守閣をはじめ、一帯の施設は原爆で壊滅。 本丸下段にあった中国軍管区司令部で、司令部の職員700余人と比治山高等女学校の生徒・教員64人、拘置所の米軍捕虜2人が死亡しました。 堀の近くの中国軍管区司令部防空作戦室は女生徒が被爆の第一報を送信した場所で、今もその一部が残り、平和学習の場になっています。
 今回の資料展では、昭和10年頃の花見客で賑わう広島城の写真と、同じアングルで撮影された被爆直後の写真を並置して、壊滅の状況を説明するなど、近年確認された貴重な写真を含む画像30点を展示し、広島城の原爆被害の状況を分かりやすく説明しています。 また、天守閣の崩落の状況を描いた「市民が描いた原爆の絵」は、当館が協力してNHKが8Kスーパーハイビジョンの超高精細カメラで撮影したリアルな複製画像を使用しています。 このほか、昭和10年10月撮影の広島城一帯の航空写真(毎日新聞社提供)も展示しています。
 来場者からは、「被爆前の広島城が国宝だったと初めて知りました」「広島城から、女学生が原爆被害の第一声を報じていたとは、知りませんでした」「広島城一帯の航空写真は見ごたえがあった」等の感想が寄せられています。
 
広島城でのお花見(天守閣 南東から)
(昭和10年頃、豊田(とよた)正一(しょういち)さん撮影 
豊田健二(けんじ)さん寄贈)
  天守閣跡 南東から(昭和20年10月、(はやし)重男(しげお)さん撮影)

(平和記念資料館 学芸課)

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