和文機関紙「平和文化」No.202, 令和元年11月号

「長崎原爆犠牲者慰霊の会」の開催

 本財団では、6月1日(土)から一泊二日の日程で、小・中学生向けの平和キャンプを、広島市似島(にのしま)臨海少年自然の家と共催で実施しました。
 通算26回目となる今年のキャンプには、4年生以上の小学生26人、中学生3人、18歳以上のボランティア5人の計34人が参加しました。
被爆電車での平和学習の様子

被爆電車での平和学習の様子

 一日目は、平和学習講座で原爆被害の概要や被爆者の思いなどについて学んだ後、リニューアルオープンした平和記念資料館をヒロシマ ピース ボランティアの解説を受けながら見学しました。 その後、平和記念公園内の碑を巡って原爆ドーム前まで移動し、被爆電車に乗車して平和学習をした後、似島へ向かいました。 似島では第一次世界大戦時の俘虜(ふりょ)によって伝えられたバウムクーヘン作りを体験して一日の活動を終えました。
 二日目は、原爆と似島の関係などについて学んだ後、実際に島内の遺構を巡りました。 最後に慰霊碑を参拝した後、自然の家で二日間の活動を振り返りました。
キャンプの間、子どもたちは集中して学習に取り組んだり、バウムクーヘン作りを楽しんだり、充実した時間を過ごしました。
 アンケートでは、「戦争は本当にこわいと思ったので、自分で小さなことからでもやっていこうと思った。」「また今度、夏休みに平和記念資料館に行こうと思った。」「ケンカをしていたら、止めてあげようと思った。」「また争いをしたら、せっかくの夢がもう叶(かな)わないかもしれないから、平和ということを忘れないようにしようと思った。」など、自分なりの視点で平和について考えようとする姿勢が見られ、有意義な機会となりました。

(平和記念資料館 啓発課)

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