和文機関紙「平和文化」No.203, 令和2年3月号

ユースピースボランティアが活動開始

 本財団は今年度から、青少年が平和記念公園を訪れる外国人に対して被爆の実相を英語で伝えるボランティアガイド制度を創設し、その活動を支援するユースピースボランティア事業を開始しました。
 公募により決定したユースピースボランティア31人(高校生25人、大学生6人)は、昨年6月から7月にかけて3回の事前研修会を受講しました。 参加した青少年は、被爆体験証言者や英語でガイドをしているピースボランティアによる講義の聴講、慰霊碑のガイド原稿の作成等を通して被爆の実相についての理解を深めるとともに、平和記念公園を英語でガイドするために必要な知識やスキルを学びました。
 
2月までに41か国・地域の232人を案内
ユースピースボランティア

ガイド活動を行うユースピースボランティア

 参加した青少年は8月から月1回のガイド活動を行っており、今年2月までの6回の活動を通して、米国、インド、アルゼンチンなど41か国・地域の232人の外国人を案内しました。
 ガイド活動を行ったユースピースボランティアからは、「話を熱心に聞いてくれてとてもうれしい気持ちになった」、「外国人観光客と意見交換ができて参考になった」、「原稿を棒読みしてしまったところがあったので、もっと練習が必要だと感じた」といった感想が聞かれました。
 ガイドを受けた外国人からは、「学生たちが歴史について説明してくれて勉強になった」、「外国人が多いので、このような活動は大変有意義だと思う」との感想が聞かれました。
 ユースピースボランティアは、これまでの活動を通じ被爆者の思いをしっかりと受け継いだ上で、自分の考えを英語で相手に伝える楽しさと難しさの両方を実感し、さらに努力していきたいとの決意を新たにしたようです。
(平和首長会議・2020 ビジョン推進課)
 
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