和文機関紙「平和文化」No.207, 令和3年9月号

平和記念公園を英語で紹介するユースピースボランティアの活動

 本財団では、次代を担う広島の青少年が平和の大切さを学ぶとともに、海外からの訪問者にヒロシマの心を伝える機会を創出するため、平和記念公園を訪れる外国人に対して被爆の実相を英語で伝えるボランティアガイドを育成し、その活動を支援する「ユースピースボランティア事業」を実施しています。
 2年目となる令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、外国人観光客へのボランティアガイドができなかったため、平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑や原爆ドーム、被爆アオギリなど10か所を英語で紹介する動画(URL: https://youtu.be/xOXheWj-Eq4)を作成しました。
ユースピースボランティアが作成した動画のタイトル画像
ユースピースボランティアが作成した動画のタイトル画像
活動開始に向けたユースピースボランティアの研修会
 今年度は、新規に37名(高校生21名、大学生16名)が、ユースピースボランティアの研修に参加しています。 7月18日(日)に開催した第1回研修会では、活動のイメージを掴(つか)むとともに、被爆の実相についての理解を深めました。 最初の平和学習講座では、原爆投下までの過程や原爆による被害、現在の国際社会の動きを学びました。 聴講した学生からは、「知らないことがたくさんあった。 これからも学びを深めていきたい」との感想が聞かれました。 続いて、先輩のユースピースボランティアから、実際にガイドする際の声掛けの実演やコロナ禍の中で作成したガイド動画の説明を聞きました。 新規メンバーは、先輩メンバーから経験を踏まえた説明やアドバイスを受け、ガイド活動への不安が解消され、コロナ禍の中でも様々な活動に取り組んでいきたいという思いが生まれたようです。 最後に、英語による被爆体験講話を聴講し、被爆者の実体験とともに被爆体験を話すことの葛藤や思いを学びました。 初めて被爆体験を聴いた学生もおり、 「とても貴重な体験だった。被爆者の思いを伝えていきたい」 とガイド活動への思いを新たにしていました。
ユースピースボランティア先輩メンバーによる活動説明
ユースピースボランティア先輩メンバーによる活動説明
 今後は、原爆死没者慰霊碑等を英語でガイドするために必要な知識やスキルを学び、活動開始に向けた準備を進めます。
(平和市民連帯課)
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