和文機関紙「平和文化」No.212, 令和5年6月号
~ウチも、ワシも~

広島市民じゃけえ!

―広島でも急増しているネパールの方にお話を伺いました―
カマルさん (ネパール)
カマルさん
 僕は広島市中区と西区でカレー店を2店舗経営しています。 お店に立っている日もありますよ。
 10年ほど前に日本に来て、最初は福岡で学生として勉強しました。 日本の親切で丁寧な文化に触れて、日本にずっと残りたいと思ったので、アルバイトで生活をやり繰りしながら、日本語などを一生懸命勉強して、今では自分のお店を持つことができました。 外国(日本)で暮らしていくには、自分の国と違って難しいこと、大変なことがたくさんあります。 しかし、日本が好きなので、困難を努力して乗り越えながら暮らしています。
 1年前にネパール人の妻も来日して一緒に暮らし始め、子どもが生まれたばかりです。 妻は平和文化センターの入門日本語教室や、他のボランティアによる教室で勉強しています。 短期間ではまだまだ日本に慣れないことがありますから、日本の人にも助けてもらえるとありがたいなあと思います。
 ところで、カレーはインドのものと思っている日本人が多く、それも正しいのですが、広島のカレー屋さんはネパール人の店も多いですね。 出しているカレーのスタイルはインド寄りなんですが…。 和風の中華料理などと同様に、ジャパナイズされたインド風のカレーです。
 でも、メニューをよく見てください。 例えば「モモ」(水餃子(すいぎょうざ)のような料理)といった、ネパールらしい料理を出している店もあります。 また、僕の店ではネパールらしいカレーと付け合わせの「ネパーターリーセット」を提供しています。 あまり汁がなくサラッとしたチキンのネパールスタイルのカレーや、アチャール(スバイスの効いた野菜の漬物)が味わえますよ。
 みなさん、お腹がすいてきましたか? では、カレー屋さんに行って、美味しいものを食べたり、スタッフ(ネパール人かな?)に話しかけておしゃべりを楽しんだりしてみてくださいね!
(国際市民交流課)
 
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