広島市は、海外に6つある姉妹・友好都市を、市民に身近に感じてもらうとともに、より一層友好を深めるため、「姉妹・友好都市の日」を定めています。
毎年、この日の前後に交流イベントを開催しています。
◆ 重慶の日 (10月21日(土)開催)
両市には、第二次世界大戦で甚大な被害を受け、市民が復興のために力を注いだという共通点があり、また、広島県が、当時重慶
(じゅうけい)市が属していた四川
(しせん)省と友好提携を行ったことも後押しして、1986年(昭和61年)に友好都市提携を行いました。
今年のイベントは広島市留学生会館で開催し、約140人が来場しました。
会場で来場者は、鉢鉢鶏
(ボーボージー)(竹串に野菜などの具を刺して茹
(ゆ)で、辛いタレに浸した軽食)や麻花
(マーホア)(小麦粉で出来た、ねじれた形状の揚げ菓子)といった重慶グルメの試食をはじめ、伝統的な「中国ボタン」といった工芸品や切り絵の作製体験、クイズなどを楽しみました。
記念ステージでは歌や太極拳
(たいきょくけん)の披露が行われ、来場者も一緒になって楽しんでいました。
そのほか、京都在住の大学生、李拓
(り たく)さんによる嗩吶
(スオナ)(ラッパのような楽器)と、世界的に活躍する二胡
(にこ)奏者の趙栄春
(ちょう えいしゅん)さんによる演奏もあり、来場者からは多くの感動の声が寄せられました。
重慶市の紹介コーナーでは、ヒロシマ・メッセン
ジャーが重慶市とオンラインで繋
(つな)ぎながら、現地の魅力について紹介しました。
普段なかなか見る機会のない、リアルタイムの重慶の景色を背景に、在重慶日本国総領事館の高田真理
(たかだ まり)総領事から、重慶の風景やグルメについて説明していただきました。
「臨場感があった」と大変好評でした。
◆ ホノルルの日 (11月3日(金・祝)開催)
ホノルル市は広島市にとって、戦後間もない1959年(昭和34年)から提携している、最初の姉妹都市であり、長年にわたり交流を重ねています。
戦前、広島からハワイにたくさんの移民が渡りました。
また、戦後、日米の人的交流や文化交流が活発になり、平和な世界の実現に向けて市民が直接交流する機運が高まった中で、ホノルル市から提携の申し入れを受け、姉妹都市となりました。
記念イベントは
エール
エール広島駅南口地下イベント広場で開催しました。
セレモ
ニーとコン
サートの開演前には、ハワイアングッズ、ス
イーツ、リボンレイの展示・販売や、ハワイと広島の繋がりを紹介するパネル展示をお楽しみいただきました。
今年は新たに、地元店によるコナ
コーヒーの販売が加わりました。
オープニングは、儀式などで披露されることが多い古典フラ「カヒコ」で始まり、その後、実行委員長の開会宣言があり、広島、ホノルル両市長からのビデオメッ
セージが上映されました。
続いて、8月に起きたマウイ島の山火事の犠牲者に対して哀悼の意を表し、会場全体で黙祷
(もくとう)を行いました。
また、現地での生活再建・医療支援に役立てるための寄付を募りました。
その後、ウクレレ奏者の寺本隆
(てらもと たかし)さんの演奏では、会場が優しい音色に包まれ、「癒された」という感想が多数寄せられました。
ハワイ紹介の
コーナーでは、ヒロシマ・メッセン
ジャーの大学生2人がプレゼン
テーションを行い、ハワイアングッズが当たる抽選会では、(一社)ひろしまエン
ターテインメント協会よりウクレレのサプライズプレゼントがあり、会場は大いに盛り上がりました。
フィナーレを飾ったのは、ハワイアンバンドの生演奏に合わせたフラの演舞でした。
来場者は270人に上りました。
(国際市民交流課)