広島平和記念都市建設法制定60周年記念企画展
佐々木雄一郎写真展 第二部 平和を誓う
〜2010年7月12日(月)まで、平和記念資料館で開催中〜
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昭和27年(1952年) 平和記念式典
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ヒロシマの惨禍と復興の軌跡をカメラで追い続けた広島市出身の写真家、佐々木雄一郎氏(1917〜1980)の写真展第二部を開催しています。
原爆が投下された時、東京でカメラマンの仕事をしていた佐々木氏は、終戦後間もなく広島に帰り、変わり果てた故郷の撮影を始めました。
写真店を経営するかたわら撮り続けた写真は、30余年で10万枚にのぼります。
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広島平和記念資料館は、平成19年12月から平成21年6月にかけて、佐々木氏のご遺族から初期プリント約2,200点と6万点を超えるオリジナルフィルムの提供を受けました。
現在、画像と関連情報のデータベース化を進めているところです。
その成果を反映させながら、広島平和記念都市建設法制定60周年を迎えた平成21年度の企画展として、広島の戦後史の記録とも言える佐々木氏の写真を二部構成で紹介しています。
第一部「平和を築く」では、被爆直後から昭和30年ころまでの10年間を中心とする街と暮らしの復興の歩みを、101点の写真で紹介しました。
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昭和33年(1958年) 「原爆の子の像」の除幕式
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■第二部の見どころ
第二部「平和を誓う」では、昭和50年ころまでの30年間を、犠牲者の慰霊や被爆者援護の問題、被爆体験継承の動きなど、120点の写真で振り返ります。
日々の暮らしに安らぎと活気が戻っていく中で、残された人々はそれぞれの苦悩を背負いながら、犠牲者を悼み、心から平和を願いました。
佐々木氏が半生を費やして撮影した写真から、「他の誰にもこんな思いをさせてはならない」という被爆者の言葉が、どれほど悲痛な叫び、切実な願いであるかを感じ、平和への誓いを新たにしてください。
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昭和26年(1951年) 下校する児童
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【展示構成】 |
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原爆ドームが見たヒロシマ(ヒロシマの復興を見守る原爆ドーム) |
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ヒロシマで何が起こったか(廃虚と化した広島、再建に立ち上がる人々) |
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平和の訪れ(子どもの遊びと笑顔、祭りや行事に沸く市民) |
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耐えて生きる(肉親を失った子どもや老人、被爆者の身体と心に残る傷跡) |
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悲しみと決意(残された遺骨、焼け跡に立つ供養塔、8月6日の式典) |
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語り継ぐために(被爆資料の保存、原爆ドームの保存) |
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ヒロシマの願い(核兵器廃絶への動き、静かな祈り) |
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【お問い合わせ】 平和記念資料館学芸担当まで
TEL (082) 241−4004
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