和文機関紙「平和文化」No.179, 平成24年1月号
被爆証言を映像に記録

証言ビデオ収録を開始

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、貴重な被爆証言をできる限り多く記録に残し、後世に伝えていくために、国内(県外)在住及び在外被爆者の証言ビデオの制作を行っています。
収録の様子

収録の様子

 「真っ黒になった人が肘と膝をついて伏せているのです。その下に赤ちゃんが両手をあげて、お母さん助けてという格好で亡くなっているんです。ほんとうにショックでした。」
 「(被爆した知り合いは)顔の肉と鼻柱から頬の肉全部なくなって、まるで骸骨のような、奥のほうで目だけがかすかに光っておりました。何て言っていいかわからなくて、大変な目に遭ったね、それだけ言うのが精いっぱいでした。」
 「66年たった今でも話すと涙が出るんですよ。本当にあのつらい思いを世界中の人に味わわせたくない。」
 これは、この度収録した証言の一部です。
 証言者は被爆時の状況のほか、被爆後の健康への不安、被爆者へのいわれのない差別、平和への強い願いをせつせつと語っています。
 今年度は国内20名、在外5名の予定で、現在、ビデオの収録作業を行っています。 収録した映像は編集後、来年4月から当館の体験記閲覧室で公開します。 また、制作した証言映像は平和学習用資料としての貸出やインターネットへ掲載するとともに、順次、英語、中国語、韓国・朝鮮語の吹替え版を作成する予定です。
 祈念館では証言映像の閲覧のほかに、被爆体験記や関連図書を読むことができます。 ぜひ、被爆者の「こころ」と「ことば」に触れてください。

(原爆死没者追悼平和祈念館)

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