和文機関紙「平和文化」No.182, 平成25年2月号

国連軍縮フェローズの受け入れ

 軍縮の専門家を育成する目的で国連が主催する「国連軍縮フェローシップ計画」の研修生(フェローズ)を、昨年9月28日(金)から3日間広島に受け入れました。
 国連軍縮フェローシップ計画は、国連が昭和54年(1979年)から実施している研修事業であり、昭和58年(1983年)から毎年広島で受け入れを行い、これまでに約770人が来広しています。
 今回は、25か国の若手外交官25人が参加し、28日(金)に広島に到着した後、歓迎レセプションに出席、被爆体験証言者など地元参加者と交流しました。
 翌日、一行は原爆ドームや原爆の子の像の見学、原爆死没者慰霊碑への献花を行うとともに、広島平和記念資料館、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館を訪れました。 また、本財団のスティーブン・リーパー理事長から平和市長会議の取組についての説明を受け、映画『ヒロシマ・母たちの祈り』の視聴、松島圭次郎(まつしま けいじろう)氏による被爆体験証言の聴講などにより被爆の実相についての理解を深めました。
 参加者からは、「広島でのプログラムは非常に心に残る経験となった。核兵器による壊滅的な被害の状況を理解することができた」、「広島訪問は、仕事の上でも自分自身の人生においても、心に残るものとなった」、「核兵器のない世界の実現に向けて、これから全力を尽くす決意を新たにした」といった感想が寄せられました。
原爆ドーム前に集う国連軍縮フェローズ一行

原爆ドーム前に集う国連軍縮フェローズ一行

(平和連帯推進課)

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