市民が描いた原爆の絵
炎の中に閉じ込められて
■ 期間 平成25年10月まで
■ 会場 広島平和記念資料館東館 地下1階展示室(3)
昭和49年(1974年)、NHK広島放送局に被爆者から寄せられた一枚の絵がきっかけとなり、同放送局の呼びかけで市民から2,225点の絵が寄せられ、後に広島平和記念資料館に寄贈されました。 平成14年(2002年)には当館、NHK広島放送局及び中国新聞が「原爆の絵」を募集し、1,338点が寄せられました。 その後も「原爆の絵」は描かれ続け、今もなお寄せられています。 当館では、それらの中から毎年テーマを定め、作品を展示しています。
作者 吉岡満子
(よしおか みつこ)
さん
今回は「熱線」や「大火災」をテーマに、「熱線を浴びる」、「迫り来る炎」、「焼き尽くす」、「火葬
(かそう)
」、「焼け跡から」という5つのコーナーで、49点の作品を紹介しています。
原爆投下後、迫る猛火
(もうか)
から逃げ惑う人々で市内は混乱状態に陥
(おち)
いり、建物の下敷きになり生きながら焼かれる肉親を助けることができず、ただ見守るしかない人々が多くいました。
これらの絵からは、生と死のはざまに直面した人々の苦悩、日常を一変させ、人間らしさを奪った原爆の非人道性が伝わってきます。 絵を通して、原爆被害の実相をご理解いただければと思います。
(平和記念資料館 学芸課)
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