和文機関紙「平和文化」No.185, 平成26年3月号
資料調査研究会研究発表会

核をめぐる動向など研究成果を発表

 平成25年12月8日(日)、広島平和記念資料館資料調査研究会の研究発表会が開催され、5人の研究者が発表しました。 来場者は約100人でした。
  • 高妻洋成(こうづま ようせい)会員(奈良文化財研究所保存修復科学研究室長)
    「館蔵品の状態及び保管環境・展示環境について」と題し、当館所蔵資料の保存状態と資料館内の環境についての調査データの分析を報告しました。
  • 石丸紀興(いしまる のりおき)会員(広島諸事・地域再生研究所代表)
    「丹下たんげ健三けんぞう生誕100年で明らかになったこと―広島平和記念公園コンペからの出発」と題し、丹下健三生誕100年の各地の企画を中心に紹介しました。
  • 今中哲二(いまなか てつじ)会員(京都大学原子炉実験所助教)
    「日米の科学者によって原爆直後に実施された広島・長崎の残留放射能測定に関する文献調査報告」と題し、原爆投下から間もない時期に実施された複数の残留放射能調査の内容について報告しました。
  • 西本雅実(にしもと まさみ)会員(中国新聞編集委員)
    「『幻の記録映像』を読み解く」と題し、被爆後早い時期に撮影された記録映像を紹介しました。
  • 水本和実(みずもと かずみ)副会長(広島市立大学広島平和研究所副所長)
    「最新の核をめぐる動向と論調」と題し、核兵器の非人道性に関する国際的な声明や、日本の核軍縮政策等を解説しました。
 なお、同研究会の研究成果は報告書にまとめられ、今年5月ごろに発行される予定です。

(平和記念資料館 学芸課)

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